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国交省、全国56都市の3D都市モデル公開。仮想空間で都市をそのまま再現可能

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    建築家、東京大学生産技術研究所特任教授、noiz、gluon

    とりあえず都市の標準3Dモデルをオープンに提供するというのはすごく価値があるしすばらしい一歩。ただ同時にまだまだカバーするべき、接続するべき領域はたくさんあるということも十分に理解されておくべきというのもちゃんと指摘はしておきたい。

    プラトーのベースになっているのは、数ある3D記述仕様の中でも特に俯瞰的な地図系の3D記述の体系であるGIS系の一つ、City GMLという形式。あくまで都市スケールの記述を前提にした仕様なので詳細なスケール(例えば車椅子の移動で検証が必要なcm単位の段差の検証など)は本質的に扱えないし、外部空間を対象にしている仕様でもあるので室内や地下などの環境記述には適さない形式。コンマ数秒を争う複数の自律走行エージェントの環境記述やマルチエージェントを同時に扱うような環境には、異なる3D記述使用が不可欠になる。

    世界のいわゆるスマートシティと呼ばれるものを見ても、sidewalk labの頓挫したトロントやalibabaの杭州などはスカラーデータの流通というあくまでデータ連携のシステムで、そもそも実空間の3D記述を前提としていないし、シンガポールはBIMベースで建設や法規的なコントロールを前提にした仕様で、いずれも今回のプラトーとはかなり異なるアプローチ。テンセントが昨年発表した深圳の都市計画は、おそらくゲームエンジンで都市を記述するはじめての都市計画になると思われるが、仕様やLoDの構成など詳細はまだ不明。

    こうした3D記述仕様の間でもそれぞれ得意分野と扱えない領域は大きく異なっていて、今のところ一つのデジタルツイン仕様であらゆる目的を扱えるような形式は存在しない。

    できるところからどんどんやるという姿勢は大いに賛成で、ここからいろんな用途が広がることを期待しつつ、これで都市のデジタルツインできた!みたいな短絡的な理解や思考停止の傾向は改めて戒めておきたい。これは長い道のりの第一歩、一つの手がかり。ここからの多様な仕様の整理と互換、連携とそれぞれの特性を活かした産業領域ごとの適用が重要。


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