ミャンマーで将軍たち祝宴 市民100人以上虐殺の夜
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記念式典へ参加した国々の中に中露が含まれ、記念式典を非難した国々が西側の主要国であることが気になります。欧米式の民主主義を浸透させようという勢力と、それを跳ね除けようとする勢力の間に発生した抗争に、また東西両陣営の主要国が介入することでアジアを代理戦争の現場にしようとしている、そんな危機感を抱きます。
ミャンマー人がミャンマー人としての最も最良の帰結へ至る事を祈りたいところですが、いずれにしてもこのまま流れる血が増えれば憎悪の連鎖は止められなくなり、ミャンマーの将来に暗い影を落とすばかりか、行き過ぎれば内戦のような事態に至る可能性もあります。事態がどこまで悪化するのか、先進国がどこまで事態を悪化させるのか、が焦点になってくると思います。
注目のコメント
首都ヤンゴンの暴動制圧に投入された第77軽歩兵師団は、ミャンマー軍最初の正規師団ですが、現在では長く弾圧された少数民族のチン族や身寄りのない子供を編入して軍事教育した兵士を主力としており、そのためビルマ族に銃を向けることを厭わない凶悪な部隊として恐れられています。
ビルマ族を主力とするミャンマー軍は、同族殺しを避けるため(因みにチン族はキリスト教徒で敬虔な仏教徒であるビルマ族と宗教も異なる)、市民の鎮圧にあたっては77師団を投入するのが恒例となっており、1988年や2007年のクーデターの際も、77師団が市民に発泡し、制圧しています。
また第二都市マンダレーに投入された第33軽歩兵師団は、所謂ロヒンギャ弾圧で知られるミャンマー軍で最も悪名高い部隊です。
このように少数民族に虐殺のヘイトを被せて、対立を煽ることで国内が反政府でまとまらないようにすることは海外では広く行われている方法ですが、今回のミャンマーもその例に漏れないようですね。祝宴のクライマックスで、夜空にドローン群で描かれたミンアウンフライン国軍総司令官の肖像です。
https://twitter.com/TMclaughlin3/status/1376038726090944518独立国家である以上直接介入はできないので、経済制裁や非難をするしかないのが歯痒いですね。でももし近所で殺戮が行われていた場合、お付き合いをやめて、止めろと叫ぶだけでいいのでしょうか。直接介入には国際的な団結が必要ですが、それもまだ難しそうです。自分が住む平和なタイのすぐ隣でこのような悲劇が続いていることに心が痛みます。