量子コンピューターが変革する9領域 金融・農業…
日本経済新聞
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注目のコメント
追加でコメントしますと、
量子コンピューターの世界で大切なのは、
静的な問題と動的な問題があるという事です。
現在のアプリケーション開発は主に静的な領域で
創薬等はこれに当たりますが、動的な問題は
面白い問題が沢山あります。
特に瞬間的に反応が必要なタイプのAIでは
問題空間を大きく取れなかった点を
ブレークスルーできるかもしれません。
最適化に問題を限定すれば、今現在でも
シミュレーションで解く事が可能になって
来ており、東芝ではSBMというものを
開発しております。
量子暗号については、本命は量子インターネットです。
量子そのものに暗号ではなく、データそのものを
乗せるというものです。
これができれば、もつれ現象を使って、数百キロも
離れた場所の量子を同時に更新したり、
重ね合わせにより、大量のデータを送信する事が
可能になります。最適化問題の解決は、アニーリング方式の量子コンピューターを活用し、すでに取り組んでいる。D-Wave社が有名ですね。
暗号も「計算量的に解読が困難」を基本としているため、計算処理能力が高まれば解読されてしまうという話です。
同じく計算処理能力が高まれば、コンピュータシミュレーションをする領域で大きな飛躍が望まれるということですね。量子コンピュータの領域がこの9つだとすると、技術的には分子シミュレーションと暗号が最も重要ということでしょうか。それに加えて、配送計画や機械学習、機械設計など様々な最適化問題に拡がるということと理解しました。