千葉、東京で震度3 新幹線が一時運転見合わせ
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新幹線は【震度 4 程度】を超えると推定された段階で、自動で送電を止めて列車に停止指令が出ます。テラスと呼ばれる「地震防災システム」という独自の探知設備と、気象庁からの緊急地震速報と併用して対応しています。
今回は揺れの大きさが結果的に基準を下回っていますが、初期微動（P波）検知段階で基準程度と予測されたのだと思います。いずれにせよ、安全システムが正常に稼働している証拠で、この点は海外輸出において誇れる日本の鉄道システムだと考えることができます。今朝方の地震は、震源の場所と深さから、伊豆諸島のあるフィリピン海プレートに、太平洋プレートが沈み込んでいる境界付近で発生したと考えられますが、発震機構は東西方向からの圧縮（プレートの沈み込みの動きに対応）ではなく、南北方向からの圧縮を伴う横ずれ型でした。従いまして、プレートの内部にある断層によるものと考えるのが自然です。
現時点では、特により大きな地震を誘発するなどといった状況ではありません。
ただし、フィリピン海プレートと太平洋プレートの境界部分では歴史的には大きな地震があったという証拠は得られていませんが、江戸時代に千葉県から南の太平洋側で津波の記録があり、伊豆諸島近海で津波を伴う地震があった可能性も指摘されています。南海トラフや東北地方沖のプレート境界の調査も始まったばかりですが、伊豆諸島のプレート境界についても今後きちんと調べるべきであると考えています。
