NY株453ドル高、最高値 米景気回復に期待、SPも
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昨日は特段の買いネタはなかったですが、四半期末を控えたポジション調整局面の中、相場上昇要因が以下の通りでした。
(1) 前日にバイデン米大統領が4月末までに2億回のワクチン接種を目指すとし、ワクチン接種進展による経済活動正常化期待が続いたこと
(2) バイデン米政権のインフラ投資計画として3兆ドルに上る可能性があること
(3) 3月ミシガン大消費者信頼感指数確報値が83.0から84.9に上方修正され市場予想(83.6)を上回ったこと
(4) FRBがインフレ指標とする2月コアPCEデフレーターが+1.4%と市場予想(+1.5%)を下回ったことで過度なインフレ懸念が後退したこと
(5) 米10年国債利回りは週内で上下動したものの、引けは1.67%。利回りは1.5-1.75%のレンジで定着し、これまでの米長期金利上昇ペースが落ち着いていること
週間ではダウ平均が1.36%高、S&P500が1.57%高と反発、ナスダック総合は0.58%安と2週続落で終了しました。年初来ではダウ平均が8.06%高、S&P500が5.82%高、ナスダック総合が1.94%高となりました。
米国株式市場、外国為替市場のドル/円動向は共に、現在1つの節目を迎えてます。
4-6月期の米国株式市場は未だ不調な企業業績でも成長性が期待できる景気循環株と金利水準に反相関関係のあるグロース株の選別がもう一段進む可能性はあります。外国為替市場のドル/円110円目前レベルは、10年債利回りと同様2019年後半の水準です。違いは米ドルインデックスが現状の92.7に対して、2019年後半は97-98の水準だったことです。これだけを見れば、諸通貨に対してドル上昇余力はあるという見方は出来ます。米国はワクチンの普及が想像以上のスピードで進んでいます。
現状は60歳以上はほぼ打ち終えているレベルです。
ワクチン接種が経済回復のキーワード。ヨーロッパはまだ遅れているので、米国が先に爆発的な経済回復をすることでしょう。
【参考サイト】
以下、ブルームバーグが提供するワクチントラッカー。
ワクチンの接種率が一目瞭然。アメリカは20パーセントを超えています。
(メールアドレス入力だけで見れます)
Bloomberg counted up the shots administered in 140 countries and 59 U.S. states and territories
https://www.bloomberg.com/graphics/covid-vaccine-tracker-global-distribution/この数ヶ月、長期金利の上昇は株価の下落要因だと捉えられてきました。しかし、景気が良いから金利は上がるのです。そして、景気が良いから、企業収益は増加するのです。問題はこのバランスです。三月末が近づき、企業収益に目が向き始めると、金利上昇のマイナスを凌駕する大幅な増益が展望できるようになる、この期待感が株価を史上最高値に押し上げていると思います。