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"グッドフェロー氏は、仲間と夕食をとりながら議論するうちにこのアイデアを思いつき、その晩すぐに試作品を作ったといいます。そして、なかなかいい結果が出たので、翌日には論文に書いて発表してしまったのです。"
美しいものは、いつの世でも
お金やヒマとは関係がない
みがかれた感覚と、まいにちの
暮らしへの、しっかりした眼と、
そして絶えず努力する手だけが、
一番うつくしいものを、
いつも作りあげる
創刊号から、その後展開されていく暮しの手帖の理念がまったくぶれなく記されているのは驚くべきことですが、まさにこの「絶えず努力する手」というのが今回のテーマにもなっています。
どの業界でも、どの仕事でも、どの立場であっても、ほんの些細な事からアイデアが生まれ、即実行してみると、改善、周りのモチベーションや売上に繋がるケース多くあります。加えて、自分で煮詰まったらチームのブレストは、効果絶大ですね。
「粘り強い行動力」が、楽しい仕事へ繋がるなと痛感します。
ちなみに、一見今日の内容と矛盾するようですが、「アイデアというものは、複数の問題を一気に解決するものである」というのは任天堂の宮本茂さん。ゴールは同じと思います。
5年前に広島で立ち上げたCalbee Future Labo では、サポーターと呼ばれる一般市民の皆さんを壁打ち相手として、バージョン0.1の試作品段階から試食してもらい、率直な意見をもらう。
初期の段階では、試作品のコンセプトへの共感度を探るし、後期になると味やデザインについて嗜好度を計るなど、ステージによって意見に求めるものも変わってくる。
このやり取りは試行錯誤そのもので、自身あるいは自社の偏った妄想の範囲を超えて、広くフィードバックをもらうという普遍性こそが、既成概念を超えた事業開発に繋がると信じている。
私がスタートアップ企業の創業者・経営者として解決に取り組んでいる業界課題とその手法等は業界関係者的には目新しいものではなく、それがゆえに広く共感頂けています。
ただ、そんな目新しくない取り組みが何とか事業として成立しているのは、単に構想としてだけ練るのではなく、不恰好ながらも試行錯誤している実行こそに他にはない付加価値が生じるからだと実感しています。
スタートアップ経営者としてもがき続けるうちに、知識や情報を豊富に持っている「モノシリ」の方にあまり魅力を感じなくなってきたのもそのためかもしれません。
・深く集中して一発でクオリティの高い作品を作り出そうとするスタイル
・質の良し悪しを問わず、たくさん作りだしてから、組み合わせたりブラッシュアップをしていくスタイル
自分と仕事にマッチしたスタイルを追求していくとよいですね。