【視点】「女性だから」にとらわれない社会、北欧から日本の今を考える
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ジェンダーギャップ指数 2021が公開となり、日本の順位が120位と発表されましたが、上位国には北欧諸国が並び、韓国が102位、中国が107位などアジアの国の多くは100位前後。
これから日本はどうしていくのが良いのだろう、そんなふうに感じている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
雲の上の存在のように感じていた北欧諸国も、数十年で様々な取り組みを行うことで変わってきた。実は数十年前は北欧も日本とそんなに変わりはなかったんですよ。そうおっしゃる小野坂さんの言葉に、私はなんだか希望を感じることができました。比べるのではなく、知り、どういったアクションをとることが良いかを考える、まずはその第一歩を踏み出せたように思います。
注目のコメント
ジェンダー平等のユートピアのように扱われる北欧ですが、決して男女の差がないわけではありません。そういう現実も含めて、ノルウェーで10年以上働く私が考える北欧と日本のジェンダー平等について書きました。
ちょうど日本のジェンダーギャップ指数が先進国中で最低というニュースが先日出たところですが、同時に、日本でもジェンダーやダイバーシティ、環境などの問題に取り組むモメンタムのようなものを最近急速に感じるようになりました。もしかして、今度こそ日本も変わるのかもしれない、と期待しています。
北欧諸国と日本という、規模も文化も産業形態も違う国を単純に比べることはできませんし、北欧のジェンダー平等はノルディックモデルと呼ばれる高福祉・高負担の社会制度とセットです。
もし本気で日本を北欧のような社会にしたいと思うのであれば、社会制度全体を変える必要がありますし、それが果たして日本国民の望むところなのかは、私には判断できません。しかし、日本国民が日本をどういう社会にしたいのかを考える上で、北欧やノルウェーをケースとして役立てていただけたらと思います。
最後の図は興味深い。ノルウェーでは今から約35年前にすでに半数近くが家庭も仕事も男女平等を意識していたのが見て取れるが、それでも社会全体の意識改革には数十年と時間がかかっているのが印象的。記事にあるように具体的な政策が意識改革を促しているのは大きなポイントだと思う。