【独自】旧村上系ファンドが「地味なメーカー」に追加出資の理由
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知る人ぞ知るサンケンというかAllegro。サンケンは、昔は液晶バックライトのCCFL(冷陰極管)の売上が大きかったがLEDシフト、ずっとやってきたパワー半導体やセンサー半導体などがあるなかで、昔買収した米国Allegroがここ10年ほどは成長けん引(①は2013年の記事、懐かしい…)。
そして昨年10月にAllegroが上場(②)。大量保有を紐解いていくと、エフィッシモが5%以上で登場したのが2018年12月(ただリリースでは2017年7月から投資とある)、オアシスが2019年11月。しばらくの成長ドライバーはAllegroだったのでそれを見据えての投資だし、いきなり出てきた話ではない。③が2月のTOB時のPick、④がそれに対してのサンケンの中立表明のPick。
個人的には、2016年に⑤でコメントしていたが、Allegroやサンケン本体の半導体含め、キャパ的な話含めてもっと早く合併・再編の話が起こるかと思っていたが、そうはならず。
①https://newspicks.com/news/251099
②https://newspicks.com/news/5351396
③https://newspicks.com/news/5601090
④https://newspicks.com/news/5641069
⑤https://newspicks.com/news/1416427"モノ言う株主"で知られる旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンドの「エフィッシモ」は、東芝をはじめ30社以上に投資しています。今回は、エフィッシモが株式公開買付け(TOB)した、サンケン電気を紹介します。
その狙いは、サンケン電気が所有するアメリカの優良子会社「アレグロ・マイクロシステムズ」の間接保有とみられます。サンケン電気が30年前に買収した零細部品メーカーです。現在は、米国の自動車メーカーにセンサーなどの部品を幅広く供給。親会社の利益を下支えしています。
ただし、アレグロ社の時価総額は、サンケン電気の約3.6倍。親子上場ながら、両社の企業価値はかけ離れています。そこに投資ファンドが目をつけました。今回のTOBの意味をみていきましょう。面白い。米国事業のほうが付加価値が高くなって時価総額も高まってしまうというのは皮肉。そして、エフィッシモがTOBを発表したことにより、株価が更に上がって、、、TOBはうまくいっていないように見えるが、純投資なら株価が上がったことはマイナスでもない。株主と会社の緊張関係が一定あるのは良いことなんだろう。