スエズ運河 愛媛の会社のコンテナ船座礁 物流への影響懸念
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スエズ運河のどの部分かと思いましたが、紅海側のスエズの入口に近い場所ですね。発生は23日の日本時間午後3時前とのことですが、当時の気象状態は、確かに地中海のキプロスの西で低気圧が発達中で、これに向けてエジプトでは全般に南西~南寄りの風が急に強まるような状況で、スエズ運河の途中にあるイスマイリアでも当時10m/sの南風が砂嵐を伴って観測されていたほか、100kmほど離れたカイロの空港では一時的に14m/s近い強風となり、視程も悪く砂塵嵐の状態となっていました。
スエズ運河は幅が十分広いとは言えないため、まるで単線の鉄道のような運用で、船が隊列を組んで進み、行き違いのためのポイントで待ち合わせることもあるという話ですが、当時当該船舶以外にはこの強風が影響しなかったのか、なぜこの船舶は座礁してしまったのか、考えなければならないことは多いように思います。
なお言うまでもなくヨーロッパにとってスエズ運河は重要なシーレーンであり、高い通過料を払ってでも特に石油をはじめとする資源確保のための要衝となっています。これは日本においてもひとごとではなく、ホルムズ海峡からマラッカ海峡、南シナ海や台湾海峡などが仮に地政学リスクの増大により通行できないようなことになったら、経済制裁を科されて資源に困窮した戦前の状態と同じになってしまいます。パナマ船籍、Evergreen(台湾)に貸出、そして保有は愛媛の船主。愛媛は、造船でも有名だが、船主としてグローバルに一定のプレゼンスがある。
朝の時点で流れていたニュースで、下記は一定アップデートされているが、まだ完全に解消はされていないものの、解消想定が一定たった状態なのではないかと思う。
『当初は通行止めが数日続くともみられていたが、船体の撤去作業は想定よりも速やかに進んだ。』
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-03-24/QQG57CT0AFB401?srnd=cojp-v2
なお、エヒメオーナーについては2年ほど前の記事だが下記がオススメ。
https://newspicks.com/news/3534280日本の船会社が所有する船というのは驚きだが、砂嵐の中とはいえ、まっすぐなスエズ運河で座礁するというのは想定外だろうな…。しかし、こういう脆弱性があるとなると、テロリストなどが意図的にこうした座礁を起こすこともあり得そう…。