国軍弾圧で7歳女児死亡 ミャンマー、最年少犠牲者
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塩崎pro が現地で行われていることとして解説される現実が俄には信じられない…。
人はどこまで残虐になれるのだろうか。
同じ状況に立たされた時に自分はどうふるまえることができるのか。
注目のコメント
この7歳の女児は、マンダレーで自宅にいて、父親の膝に座っていた状態で撃たれました。自宅に兵士たちが押し入って来て、家族全員を座らせた後、この女児の兄を気絶するまで銃床で殴打して連れ去りました。出がけに女児を殺していきました。兄の方は行方不明です。
兵士たちが家に押し入って来て、暴行する、略奪する、殺害するというのは、各地で数えきれないほど起きていて、この女児が殺害された時も近所一帯の家で同じことが行われており、少なくとも死者2名が出ています。
多くの場合、殺害は拉致した後に行われており、ミャンマーのあちこちの川では、膨張した遺体が流れているのが見られることが増えています。行方不明者は3千人近いので、その相当部分がすでに殺害されているおそれがあります。
自宅にいて射殺された犠牲者は、他にも出ています。3月20日にもヤンゴンで3児の母親が自宅にいながら撃ち込まれた銃弾で死亡しています。これは、軍の兵士たちが昼夜を問わず何の事前の兆候もなく、集合住宅などに向けて銃を乱射するからです。夜中に重機関銃を据えて集合住宅に乱射するということもやっています。
この数日の死者のかなりの部分は、デモの参加者でもなく、単なる通行人とか自宅にいただけの人々です。3月24日には、マンダレーで14歳の少年が、自宅のドアを開けた瞬間に狙撃されて死亡しました。
なぜ国軍は無差別に殺害するかというと、常に誰でも殺害されるという事実を心身に徹底させることが、恐怖を浸透させて、服従させるために最も有効であると考えているからです。
ミャンマーの国軍というのはもともとこういう集団で、ロヒンギャの村などでは、長年行われてきたやり方です。イメージとしては、応仁の乱の頃の足軽のようなものが拉致略奪勝手次第という命令を受けて20万人くらい放たれている、というのが近いでしょう。
(追記)殺害された7歳の女児の家庭は、イスラームを信じるムスリムの家庭でした。ミャンマーには、ロヒンギャ以外にもムスリムがいて、ロヒンギャほどの迫害は受けていないにしても、かなり危うい立場にあります。クー・デタ後の犠牲者には、かなりの人数のムスリムがいます。自宅に居たのに流れ弾に当たるって、どういう状況だったんですかね?
自宅に押しいって銃撃してきたのか、自宅の壁を貫通するような殺傷力の高い銃で自宅そばで銃撃していたのか?
どちらにせよ、もはや一片の正義も軍事政権にはありませんね。