【石倉洋子】課題先進国の日本に期待したい、ジェンダー議論のその先
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国際女性デーなどを記念して原稿をプロピッカーに、というお話があったときに、女性・年齢などで分ける・引き出しに入れるのはあまり同意できないので気が進まないけど、とお返事しました。それでも良いということで書いた原稿がこれです。
最近の経験をさらに付け加えると、先日対談(というかモデーレーターをした台湾のデジタル大臣Audrey Tangのスピーチや書籍を読んでいたら、Post genderという言葉が出てきたこと、最近続いたセミナーの質疑応答などを思い出すと、内容に集中していたので、それが男性か女性の質問か、ということはほとんど記憶にもないことを実感しました。自分でも意識していなかったのですが、色々変化しているみたいだ、と。特にコロナから解放された時にどんな社会を作るか、は私たち自身の考え方、行動が決めると思います。たしかに女性活用一つとっても、これまであらゆる手段で試行錯誤した結果、それでも思うような成果が上がらないので、そろそろ“見切り”をつけるか、抜本的にやり方を変えなければいけないのかもしれません。まだまだ「いろいろ試した」と言い切れるほどやっていないのでは?という感覚もありますが。。
性別や年齢だけでなく「個」を見る、というのは本当にその通りですね。それこそが本来の意味のD&Iだと思います。ベンチャー界隈でも創業期からダイバーシティ&インクルージョンを進めてきたメルカリの小泉さんが、あるカンファレンスにて、「女性や外国籍の人材もそうだけれども、それ以上に異なる業種や経験をもった人材をインクルージョンする方が圧倒的に難しい」と話していたのを思い出します。
大室さんがおっしゃっているように事の本質は「ホモソーシャル社会」の問題ではないかという提起。あるいは豊田さんがおっしゃっている「排除→順応→対等→ダイバーシティの段階の中で日本は今『順応→対等』の中間」という指摘。
きたる高齢化社会において課題先進国である日本。せまりくる多様化社会においても、文化的バックグラウンドから同様に課題先進国なのでしょう。正しい問いのたて方が必要、というのはその通り。発想を変えてみる必要があるのかもしれない、とハッとさせられました