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2021年3月11日 放送
大震災で起業を決意した28歳
世界No.1レシピ動画サービス「クラシル」で
美味しい手料理を急拡大!若き挑戦を追う!
- dely 社長 堀江 裕介(ほりえ ゆうすけ)
"おうち料理"の機会が増える中、日々のメニュー作りの救世主となっているのがレシピ動画サービス「クラシル」だ。簡単に美味しい料理を作ることができるという動画を4万件掲載し、ここ数年で誰もが知る存在となった。そんなサービスを作り上げたのは、まだ28歳の堀江裕介社長。いま注目を集める、レシピ動画で世界一となった若き経営者の挑戦を追う。
社長の金言
- お客の喜びだけにフォーカスするTweet
RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
コロナは追い風!1日60の料理を生み出す「レシピ開発集団」
日本中で毎日の料理に大活躍しているクラシル。人気の秘密は、料理が苦手な人でも簡単に美味しい料理が作れる様々な工夫にある。4万件掲載されたレシピ動画は、誰もが作りたくなるよう、全てが約1分にまとめられ、写真ではわかりにくい食材の切り方なども分かりやすく表現されている。テーマごとのレシピも充実していて「疲れた日でも10分で作れる」「糖質10グラム以下」といった、ついつい作りたくなるメニューがずらりと並んでいる。実はそんな厖大なレシピ動画は、一般の方たちからの投稿ではなく、全てクラシルのプロの料理人が開発したオリジナルレシピだ。管理栄養士もチェックする体制で、クラシルのキッチンスタジオでは、毎日60ものレシピ動画を撮影し続けている。そんな他にないサービスが人気となり、開始から5年で、アプリは2800万ダウンロードを突破した。その成長の立役者が、28歳の堀江裕介。堀江は日々精力的にクラシルのサービス強化に余念がない。コロナ禍で困窮する飲食店と組んだ「人気店の名物レシピ動画」を始めたかと思うと、イオンと組み、ネットスーパーとクラシルを連携させた新サービスも開始した。コロナを追い風に攻めまくる「レシピ開発集団」の格闘に迫る。
東日本大震災で起業を決意…社員全員が辞めていく中での苦闘
今、絶好調のクラシルだが、堀江の道のりは平坦なものではなかった。堀江が起業するきっかけは高校三年の時、国立大学受験の前日に起きた東日本大震災。ボランティアに参加するも、壊滅的被害を前に自分の無力さを痛感していた。そんなとき、堀江が目にしたのが、ソフトバンク孫正義氏が義援金として100億円を寄付したというニュース。「経営者ってこんなことができるんだ!」堀江はこのニュースに心動かされ起業を決意。大学在学中の2014年、delyを創業する。しかし、デリバリー事業などを手がけるも、あえなく撤退。社員ほぼ全員が辞める事態に・・。そんな中でも堀江は諦めず、新たなビジネスを模索した。一体どうやって成功を引き寄せたのか・・不屈の戦いを追う。
ゲストプロフィール
堀江 裕介
- 1992年群馬県生まれ
- 2014年慶應義塾大学在学中に「dely」創業
- 2016年「クラシル」サービス開始
- 2018年「ヤフー」が「dely」を子会社化
- 2020年「TRILL(トリル)」を吸収合併
企業プロフィール
- 本 社:東京都港区芝浦3丁目1-1
msb Tamachi 田町ステーションタワーN23階 - 設 立:2014年4月
- 社員数:250名
堀江さんは「挑戦しないことはダサい」という姿勢で生きてきた。野球に打ち込んだ高校時代も、慶応大環境情報学部在学中も、フードデリバリー事業をスタートさせたときも、常に全力で考え抜いていた。料理レシピ分野に参入するときも「動画」ならば自分たちが先行できると気づいた。動画の画質にもこだわった。「コンテンツに優位性はない、コンテンツは群れとなってこそ意味がある」正しい。こんなに正しいことを言う若い人に久し振りに会った。