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コロナ対策と合わさることで、ようやくひとつ結実しましたが、一時的な問題ではない。継続的な議論を望みます。
そういえば、「ナプキン代が出せないのに化粧はするのかw」みたいなコメントをどこかで見かけましたが、
どちらかしか買えないなら、外からはわからない生理用品より、外から見えてしまうコスメを優先するのも無理はない。見た目をそれだけ重大な問題だと捉えていることは、誰にも責められるようなことではない。
男性的な経験や価値観だけで判断すると不正確なバイアスがかかる、端的な例です。政治に女性の声を届ける社会実験として、日本にとって貴重な事案になるでしょう。
けれども考えてみれば、月数百円の生理用品を買うのも困窮しているとなると、食事栄養状態も推してしるべしで、肝心の生理が止まってしまうかもしれない。。。
どのような政策がとられるのだろうか。
単に生理用品を支給しても問題の解決や支援にはならない。政府の対応を注視したい。
ちなみに、私自身、かつて職場のお手洗いには、生理用品が配備されていて、すごくありがたかったことを記憶しています。買えない人への対策はもちろんですが、これを機に、企業は女性トイレに生理用品手配する福利厚生を試みたら、女性にとってかなりありがたい試みだと思いますよ。
小学校の保健の授業では、「女の子の日」には、血のようなものがでて、生理痛というものがあるらしい、というくらいの認識しか持てなかった。
10年ほど前、
月経のはなし - 歴史・行動・メカニズム 武谷 雄二 https://www.amazon.co.jp/dp/4121021541/
という本を読んで、なるほどと思ったが、個別に色々聞いてみると驚くほど個人差が激しいことを最近ようやく知った。
しかし、実際上、個別に女性から自身の月経の話を聞く事は滅多にない。
これは、一般的な動物行動学的解釈では、一夫一婦制(monogamy)の動物社会おいて、メスは自分が妊娠しやすい排卵期を隠そうとする傾向にあるからと説明される。自分がいつ妊娠可能かをオスに隠すことで、常にオスに近くにいて守ってもらう為と考えられている。
逆に、一夫多妻(polygamy)あるいは、最もヒトに近いチンパンジーやボノボのような乱婚(promiscuity)の場合、あえて排卵期を周りに知らせ(赤いおしりを見せる)て性交渉を誘発し(時にフェイク)、コミュニティの関係性を維持する戦略を取る。
ヒトは元々乱婚に近く、社会システムが成熟するにつれて一夫多妻から一夫一婦が増えてきたと考えられているが、身体的特徴が大きく変わらない中でこうした社会行動が変容する外的要因は、子育てのしやすさと、男性間の不平等が社会秩序に与える影響、だと考えられる。
子育てが大変だと、メスはオスの強い保護があった方が有利なので、月経を隠そうとする行動と一夫一婦制が親和的となる。逆に、メスが単独で子育てしやすい社会では、その必要はないので月経を隠す必要も一夫一婦制を保つ必要もなくなる。
男性の平等問題はもう一段回複雑(コミュニティ内と間の競争でトレードオフがある)なので、簡単に一夫多妻の場合にのみ言及すれば、一夫多妻になると子供を残せないオスの比率が上がるために、暴動のリスクが大きくなり、社会が不安定になる。多くの社会で一夫一婦制に移行したのは、この要素が大きいと思われる。
最近では月経について聞けば教えてくれるタイプの女性は増えてきたように思う。このことと、女性の社会進出、選択的夫婦別姓、フェミニズムなどの社会問題は関係しているだろう。
生理ちゃんも喜んでいることでしょう。
https://omocoro.jp/matome/113450/
ちゃんと行き届いてほしいな、と思う一方で、この施策で貧困そのものが無くなる訳ではないので何かできないものか。
コロナ禍でバイトができなくなった学生さんに家のことまわりを手伝ってもらうなど…
野党の質疑応答で政府が即対応できる政策とそうでないものの違いはなんなのだろう?と思いました。
質疑する以前に実務レベルで合意形成がもちろんあるのだと思うけど、その辺りのプロセスをもう少し知ることができたら、様々な国民の困りごとへの、政策的コンセンサスが進めやすくなると思うし、国民も声の上げ方を知ることができる気がします。
政治の本来の役割はこういうところだと思います。