ゲイツ氏やVWも出資の米新興、全固体電池が示す驚きの性能
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注目のコメント
以下はQuantumscapeの全固体電池を評価する上で重要。一般的にリチウムデンドライトの形成は、電池が劣化すると考えられているからです。
>急速充電とは逆に、充電に数時間かける普通充電での充放電サイクル寿命だ。
>ある電池技術者は「金属Li負極のデンドライトはむしろゆっくりした充放電を繰り返す際に形成されやすい」と指摘する。
ここで言っている「ゆっくり充放電」とはどういうことか。普通は低いCレート、即ち電流をゆっくり流すことだと思うが、Cレートが低いければデンドライトが出来にくいと認識してましたが??
金属Li負極バッテリーだとデンドライトの形成メカニズムが違うのか。
リチウムイオンが縦(電流の流れる)方向だけでは無く、横方向に動くことがデンドライト形成に影響があるという研究成果も発表されてましたが、これは液系電解質で、かつ水系。
https://newspicks.com/news/4366778
同じく液系電解質ですが、リチウムイオンの不活性化が劣化を促すとも。
https://newspicks.com/news/4169774
また急速充電はCHAdeMO規格を参照すると、バージョンが上がるたびに高出力(≒高電圧で電流を流す)化が進んでいます。
規格 出力 (電流✕電圧)
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CHAdeMO1.0 50kW (125A✕ 500V)
CHAdeMO1.2 200kW (400A✕ 500V)
CHAdeMO2.0 400kW (400A✕1000V)
CHAdeMO3.0 900kW (600A✕1500V)
尚3.0はChaojiとも表記される高出力充電規格ですが、2.0と同様、充電されるEVが400VなのでPorscheタイカンでも無い限り使えない代物。
ここで気になるのは、Quantumscapeを始め、次世代バッテリーベンチャーが高容量が実現出来る金属Li負極を採用しており、もしゆっくり電流を流すのが電池の劣化を促進するのだとすれば、急速充電も高出力化を「高電圧」では無く、「低電圧(=ハイレート)」にすることも考えられるのでは無いか。
こんどゆっくり整理してみよう。月島氏のご指摘の通りチャートボロボロでショートも増えてますが、根本的な話、QSも含めて米国EV関連はテスラ以外そもそも商品ないからですね。FDA承認前のバイオみたいな感じでしょうか。今いい感じになってきたのが売れてないですがボルトの実績あるGMで、グローバルでは早い段階でオールインしたVW、台数ではテスラを抜くのは時間の問題だと思います。VWはすでにギャップアップしてしまいましたが、QSが本当に良い商品を作ってVWが使えば一気にいくでしょうね。QSの予定は2025年ぐらいなので、上手くいけばこれから段階的に(長期間かけて)上がっていくかもしれません(全然ダメかもしれません)。
Here's How Volkswagen Can Beat Tesla (It's Not With Software Or Batteries)
https://www.forbes.com/sites/palashghosh/2021/03/16/heres-how-volkswagen-can-beat-tesla-its-not-with-software-or-batteries/>セパレーター(固体電解質)はセラミックであり
一般に全固体電池と呼ばれるものは、セパレーターは不要で、電解質がセラミックと表現されることが多いと思います。この一文をみて、記者は電池の基本をわかっているのか疑問ですね。それともQS社がそのような発表をしているのでしょうか。
おそらく、ここに出ているスペックはラボレベルのものだと思いますが、その段階で800サイクル、80%放電容量、1000Wh/Lと言われても、驚きの性能とは思えないです。
まして、量産となればまったく次元が違います。
2ページ目以降は有料で読めませんでしたが。
最も驚くことは、ゲイツやVWを慌てさせるほどのアプローチを、トヨタがかなり早くから先行投資してきたということでしょうか。もっと内緒にしておけばよかったかも知れないですね。