尾身会長が記者会見で連呼した「マンボウ」って何? 緊急事態宣解除で
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「マンボウ」とは、感染対策として新たに設けられた「まん延防止等重点措置」の略称とのことですが、ほかにも行政用語の正式名は長いことが多く、よく略されています。新型コロナワクチンの承認の話題でよく出てくる用語に「薬機法」というものがありますが、正式には、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」ですので、会話中に正式名称を使っていると、話の中身が飛んじゃいそうです。
「マンボウ」は「まん防」。新たなまん延防止のために、新規陽性者数などの状況を踏まえ、地域を限定することも可能とし、
・都道府県で感染の拡大のおそれがあり
・医療の提供に支障が生じるおそれがあると認められること
を要件として、
都道府県が、飲食店などの店舗や施設に対して
・従業員への検査受診の勧奨
・入場者の整理
・発熱などの症状がある人の入場の禁止
・入場者へ感染防止のための措置の周知と、それを行わない人の入場禁止
などの対策を講じさせること
とのことで、緊急事態宣言より手前の対策として位置づけられているようです。「飲食店などの店舗や施設」自身の従業員を守るためにも必要な対応だと感じますので、「マンボウ」にかかわらず、気を付けたいと思っています。
省略しすぎても話の中身が飛びそうなので、「まん延防止措置」くらいの方が、わかりやすいと感じます。民事介入暴力を「ミンボー」と呼ぶぐらいならいいのですが、公式の場で新語を連発するのはどうでしょうか。緊急事態宣言前の「マンボウ」は「上りマンボウ」、解除後の「マンボウ」は「下りマンボウ」と言うそうです。行政用語が長すぎることもあるのですが、役人は略語をよくつくります。芸術家や芸能人たちが業界用語を使うことで、身内意識と特権感覚を楽しむのにどこか似ているものを感じてしまいます。