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そうです。だから、技術からサービスへ移行したんです。
ロゼッタが売ってきたのは、(産業用の専門分野に特化した)翻訳機で、それは技術であり、モノでした。でも、これからはサービスを企画して体験を届ける会社になります。
⇒これを踏まえての「英語禁止令」ですから、相当な覚悟を持ってあのような内容でリリースされたんですね。
また、非英語圏の外国人と話す際には、スマホ片手に自動翻訳アプリを使いながら会話することが当たり前になり、
語学って要らなくない?と思うことも増えてきました。
人間でも間違った言葉を使うことは多々ありますし、むしろ正確さという点ではAIがすぐに人間を追い越すでしょう。
世界中から研究者・技術者が集う機械翻訳会議(WMT)でも、もはや単語とかセンテンスではなく、一連のまとまりをもった文書全体の翻訳レベルが議論されていると聞いたことがあります。コンテクストやニュアンスの翻訳精度も、一挙に高まっていきそうです。
言語学者は文化としての言語を理解し保存する役目として必要ですが、
翻訳者という仕事は、何か新しい役目を見つけないと淘汰されてしまいますね。
言語の壁は、日本人がグローバルで活躍しにくい最大の要因のように感じます。この壁が取り払われた後の日本を考えると、なんだかワクワクします。
多くの日本人にとって、英語学習にかける時間とお金に対して、リターンは多分大きくない。日本で育つ日本人が、実用レベルの英語力を身に着けるには、相当な労力が必要。その過程で、多額のお金が海外企業・外国人に流れます。語学学習という直接的な影響だけでは無く、映画・テレビ番組などのエンタメ分野においても、相対的に英語コンテンツへの需要が高まります。
さらに、「日本人が英語が出来る」ようになると掴めるチャンスがある一方で、「日本人が英語が出来ない」ことによって守られている産業・職業(主にサービス業)があることも無視出来ません。
既に相当のコストを英語学習に費やしてしまった身としては後戻りできないのですが、「日本人全員が英語を学ぶ必要は無い」「それぞれの専門性を高める方が価値を生みやすい」というのはその通りだと思います。
「人種や性別とまったく同じように、英会話力など、本業の能力とは何の関係もありません。
英語ができる無能な人が重宝され、本当に実力のある人々が抑圧される暗黒時代はもう終わったのです。
英語ができないだけで不遇な目に会っていた、優秀で素晴らしき人達。あなた方はついについに、檻から解放されたのです。
(ロゼッタグループ「英語禁止令」から)」
中高生は、大学に受かるために、特に私立文系を受ける場合、おそらく勉強時間の半分を英語学習に使っているでしょう。
帰国子女はもちろん、英語圏の子供達が、数学や哲学やデータサイエンスを勉強している間に。
国内での英語コンテストで優勝した高校生たちを国際英語討論会に派遣してもほとんど発話なく帰国してくるという話を以前聞いたことがありますが、そりゃそうでしょう、日本語でだって、自分の意見をきちんと言い議論する勉強してないんだから。さらにそれ以前に、自分の意見を持つということが、学校教育の中で推奨されているようには思えないわけだから。
大学入試に会話を加えるなんてやらずに、むしろ、大学入試の英語は中学生並みにとどめて、違う科目で差が出るようにしたらどうでしょう!?
というわけで、英語苦手の自分を多分に擁護するコメントとなっていますが、仕事以外の場、例えば恋愛の場面では言葉はいらないと思いましたが、やっぱりいるので、世界に友達や恋人を作るにはやっぱり英会話はできた方がいいと思います。まあ、お互い非英語圏同士なら、社会人になってからでも十分間に合うでしょうが。
ただそこを求めない状況であれば機械に任せるのは全然ありだと思います。
またもっと大事なのはこういう事を考える事自体がコミュニケーションの向上になりそうです。
コミュニケーション能力は、論理力、構造化力(論理をもとに相手が理解しやすいように構造化する力)、語彙・表現力の3つくらいの要素があると思う。母国語ではこれら混ぜて「コミュニケーション力」というが、非母国語だと語彙・表現力がボトルネックになり、そこに注目が行く。なお母国語でも、語彙・表現力というのはコミュニケーションの精度に累積的にものすごく効く。
特に、言語が違えばニュアンスも違う。端的なところで言えば、英語では「Hi there, how are you?」「Yeah, great!」と普通に言うが、直訳すれば「やぁそこの君、どうだね?」「はい、最高です!」となる。ニュアンス、違いますよね?
その中で、持論としては論理力・構造化力があれば、ビジネス文脈で必要なコミュニケーションはできる。実際に昔英語ディベートをやっていた時に、自分含めた帰国子女は英語に慣れていることで一年生の時は勝てるが、高学年になるとそれだけで勝てない。実際のコミュニケーションとディベートで違うところはあれど、ロジックで第三者を説得するので一種コミュニケーションの純粋形態。
だから、非母国語の場合は論理力・構造化力を活用して、母国語で文章・会議設計を考え、単語は翻訳ツールを使いながら慣れていけば、なんとかできると思う。というか文法とかを気にするよりも、その方が使えるコミュニケーションにはなる。
ただ、細かいニュアンスを伝えたり、人間関係をコミュニケーションでより深めるのは難しい。だから本当にコミュニケーションしたい場合は、その言語を気合を入れてやる必要はあると思っている。
その観点で、非母国語で話すことに躊躇するケースは、記事の趣旨には賛同する。一方で、語彙選択まで含めてしっかりコミュニケーションしたい場合・人は、仕事含めてあると思う。そしてそれができるかの付加価値は、母国語でもコミュニケーション能力が求められる中では残ると思っている。
あえて煽ろうという意思は分からなくもないが、コミュニケーションの本質は自分と違う人と一緒に何かをやっていくこと。使えるツールは何でもつかえばいいとは思うが、二元論に分けるのは好きではないしリスペクトがないなぁと感じる。
ここ数年で自動翻訳も、そして音声入力の精度もかなりあがってきているので期待できます。
「英語禁止令」のリリースはキャッチーで、製品への自信、そして目指す社会の説明として(多少強いものの)わかりやすいコミュニケーションだと思いました。
あとはこれをどこまで体感してもらえる機会を作れるか、ですね。
「英語ができる無能な人が重宝され、本当に実力のある人々が抑圧されている暗黒時代はもう終わったのです」という過激な文言。当たらずしも遠からず。
僕は日本でも、今アメリカでも言語を頑張って身につけましたが、でも本当は書いてある通りだと思います。
学生の頃は英語を勉強しているのはバカだ、絶対自動翻訳ができると思ってましたが、できるタイミングを見誤って自分が必要なタイミングまでには出来なくて苦労はしました(笑)
でも、それは今の子供たちはまた違うんですよね。
これはある意味では産業革命以降のイギリス/英語圏の覇権が崩れる事でもあります。
世界はこうして既得権益から解放され、徐々によりフェアになっていく。
ただし、業務が進められることと、高いレベルでコミュニケーションしグローバルで仕事ができることは異なると思います。文化を理解し、相手の考え方を理解して、仕事を進めていくことも必要なので、英語が話せるように学ぶことは大事だと思います。