国内の IoT活用で「日本企業」にこそ勝機がある理由
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IoTビジネスにおいて付加価値を生み出すのは、情報の組み合わせ設計能力だと考えます。
理由は、いかにしてこれまでになかった情報価値を生み出せるかで、設備投資効果が大きく変わるためです。
つまり、複数の情報を組み合わせることで、これまでできなかったことを実現できるようにすることがIoTビジネスのキーになるでしょう。
例えば、飲食店にセキュリティカメラを設置し、そのカメラが店内の混雑状況も把握して飲食店検索情報と連動する。
顧客は、自分の食べたい料理と、飲食店の混雑情報から入る店を選択する。
また、よく「あと10分待ってくれたら空席ができたのに」という飲食店のケースはよくあります。
現在の飲食店混雑情報だけでなく、店内の混雑情報過去履歴データと、その地域の現在の人通り情報(街のセキュリティカメラよりデータ入手)を組み合わせて、現在は混雑している飲食店が「10分後には空席ができる」という予測情報を出すことで、顧客は食べたかった料理の店への入店を選ぶことができ、それにより飲食店側も機会損失を減らすことができます。
このようにIoTビジネスの本質的な価値は、これまでに得ることができなかった新たな情報を提供できることです。
ハードと通信キャリアの両方を有する京セラグループが、データサイエンス目線でIoTビジネスを設計できるようになれば最強だと思います。
注目のコメント
IoTの普及によって、私たちの生活はどう変わるのか。近年よく耳にする「デジタルツイン」とは何か。数多のモノやヒトをつなげるコネクティングサービスを提供する、京セラの担当者の方にお話を聞いてまいりました。
取材中、特に面白かったのがタイトルにつけた「日本企業にこそ勝機のある理由」について。その意は本文に詳しいですが、国内外のプレイヤーがいるテクノロジー領域で、通信では特に「地の利」が働く、というお話に納得しました。
まだまだ実生活では、その効果が実感できていない方も多いかと思いますが、あらゆるモノがつながることにより、生活が一変しそうです。ぜひご一読ください。デジタルツインはデータの文脈だけでなく、人の体験という文脈で、現実社会の新しい都市の使い方をデジタル空間上で人々に体験してもらうことによって、スピーディーな合意形成を図るツールとしても期待できると思います。
こういったコネクティングサービスは今後益々発展していく中で、データ処理だけに捉われず、その中心には人々の体験を良くすることを意識し続けることは大事だと思います。そしてその先に「テクノロジーを意識させない社会」ができあがれば、それはワクワクする未来だと思います。ここでいうIoTは、ユビキタス、センサネットワーク、M2M、スマートXX、などと名前を変えて、この20年常に期待されてきました。
リアルからデータを集めて、価値に変えてフィードバックするという循環の絵もこの20年一貫して描かれてきました。実態が始まりませんでした。
いろいろな要素は徐々に整ってきました。クラウドやスマホや機械学習の普及が置きました。いよいよ5Gも加わります。
そろそろ何かが起きてもよいころではあります。
いいアプリを創る人が出てくるかが鍵だと思います。