ミャンマー、クーデター後に食品値上がり 貧困層に打撃も=国連
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ただでさえ穀物価格は世界的に高騰しています。原油価格も上がっています。
ミャンマーでは銀行員もストライキに参加していて、国軍に現金が渡らないようにしています。国軍も、国民全般および企業の預金引き出しを制限しています。
そのため、現金を必要とする国軍は印刷の質の悪い高額紙幣を濫発していて、それで物資を確保しています。一般に大規模な軍事行動は莫大な物資を必要とし、確実にインフレを引き起こします。今のミャンマーは、インフレ率が上昇していく要素ばかりです。
ミャンマーの経済的苦境は始まったばかりですが、輸出入とも減少し、外貨不足に陥りつつあります。最大のネックになるのは、やはり石油が不足していくことでしょう。ガソリンも電力も不足していく可能性が大いにあります。
不服従運動、貿易にブレーキ 輸出入とも前年の6割減に
https://www.nna.jp/news/show/2165182おそらく金融や物流が混乱し、その結果、物価が上がっているのだろう。クーデターを起こした軍部は一層国民の支持を失い、問題の解決が難しくなる。軍部が力のみに頼るようになれば、その体制は持続性を持たない。
物価上昇の影響を強く感じています(ミャンマー在住です)。
昨日、近所の商店で3品(アボガト、みかん、はっさくのような果物)を購入すると7000 MMK(約550円)。クーデター前は4000 MMK(約300円)で買えました。仕入れ値の高騰によるものなのか、便乗値上げかは分かりませんが、確実に物価は上昇しています。
元々コロナ禍によって、ある地域での調査においては絶対貧困率は16%から62%に劇的に悪化していたところに、このクーデターの影響が追い討ちをかけている状態です。https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-11/ifpr-csw112320.php
現状も深刻ですが、数ヶ月から半年後は危機的な状況に陥る可能性があります。今のところミャンマーの人々は、世界一の寄付大国という文化的背景もあり、助け合いによってギリギリ生活を保っているような状況です。結婚のため、車や家を買うために貯金していたお金を取り崩して寄付しています。https://bit.ly/3tr87rm
現在、クーデターとコロナによって苦しむミャンマーの人々に食糧支援するクラウドファンディングを行っており、現地NGOを通じてすでに数百万円分の食糧を購入しました。明らかに物価の高騰が始まっており、数ヶ月後、半年後はさらに危機的な状況になるだろうと推測されます。https://camp-fire.jp/projects/view/394551#menu
数日前からヤンゴンの一部地区で戒厳令が出され、クーデター下の軍による暴力的な鎮圧と人権の抑圧は日増しに激しさを増しています。経済的苦境に追い込まれるミャンマーの人々への生活支援も含め、もはや国際社会の介入なしには解決できない状況ですが、糸口は見えません。
日本国内での議論がなされるためにも、ミャンマーへの関心を寄せ続けて頂ければと思います。