米産牛肉、18日に輸入制限発動 関税38.5%、3年7カ月ぶり
時事ドットコム
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セーフガード制度を機械的に適用すれば、そうなるので裁量の余地がなくて仕方ないこと。
ではあるものの、4月の日米首脳会談を控えて、政治的には何ともタイミングが悪いなぁ、と外交当局は思っているだろう。2+2をやっている一方で、米国産牛肉にセーフガードを発動するというのは興味深い。日米貿易協定にもセーフガード条項はあるので合法的な措置ではあるが、酪農地域を支持基盤とするトランプ政権なら火がつくだろうが、バイデン政権はどうだろう。
年度末のセーフガード発動。それでいて、関税引上げが4月16日まで適用されて年度をまたぐ。年度単位でセーフガード制度を設けて輸入量を累計しているが、関税引上げが次年度にまで適用されるのには、矛盾がある。セーフガード制度の盲点が露わになった形。
逆に言うと、3月下旬から4月上旬まで日本への輸入を控えれば、また元の関税で2021年度の輸入が通常通りできる、という意味では、影響は軽微だろう。