【急成長】孫正義のフィットネス投資
コメント
選択しているユーザー
約80%以上がフィットネスジムへ入会する前にWebで情報収集をしている。
一方でネット予約の利用経験を集計したデータをみると、毎日のようにCMで「ネット予約」という言葉を見聞きする「ホテル・美容室・飲食」業界については、約50%がネット予約の経験があるのに対して、フィットネス・スポーツ業界はというと、唯一ランクインしたのが「スポーツ観戦チケット」でわずか10%未満だった。
フィットネスジムの数は、
スポーツインストラクターが待機していて、マシーン・プール・サウナ温浴施設などが充実した、いわゆるみんなが想像する旧来の総合型スポーツジムが2018年には約2,000店舗と減少傾向にある。
それに対して、
大音量の音楽を流して、暗闇でエンタメ系コンテンツで汗を流す、パーソナルトレーニング、ヨガ、24H営業など、細かい消費者のニーズに対応した新興型ジムが2018年に2,500店舗と総合型ジムを抜きました。
多様なニーズに低コストで応え、ネットを活用した利用の利便性向上などがこれからのフィットネススポーツ業界に求められることは明白です。
しかし同時に、通信教育・オンラインスクールなど、多様な受講方式が乱立する歴史の長い教育業界において、学習塾が根強く残り、東進ハイスクールが映像授業をわざわざ教室で行うのはなぜか?
人間は怠惰な生き物であり、繋がりを求め、導いて(コーチング)もらうことに価値を見出す生き物だというのが根底にあるのではないかと思う。
オンラインフィットネスにしかできないこと。
オフラインフィットネスにしかできないこと。
企業はオンライン化することで効率・利益率を考えるのではなく、「人間の心身ともに豊かな人生」に必要なこととは?をしっかり考えながらサービスを磨いてほしい。
注目のコメント
ソフトバンク・ビジョン・ファンドから今年1月に資金調達したのが、ホームフィットネスアプリのKEEP。
中国では2015年頃からフィットネスブームが盛り上がり、「無人個室ジム」やら「ジム+AI+カフェ」などの新たなサービスが出ていましたが、コロナを追い風に激戦から頭一つ抜けだし、一気にユニコーン企業の仲間入りを果たしたのがKEEPです。
彼らが今、取り組んでいるのは「オンラインでのコト消費」。「なんだかんだいってリアルの体験にはかなわないよね」と飽きられないよう、オンラインでもリアルと同じかそれ以上の体験をどのようにしたら生み出せるのかについて、スマートデバイスとモバイルインターネットを武器に取り組んでいます。
さらにKEEPを追いかけるスマートフィットネス・ベンチャーも登場。競争の中で、オンライン・コト消費はごりごりと練り上げられています。
日本では「なんだかんだいってリアルのほうが」派が多数ですが、世界ではオンラインでいかに深い体験を生み出すかについてのノウハウが急速に積み重ねられている。要チェックです。「誰もやったことのない事業?やめておけ。それより、多くの競合がいて未だに勝ち組が決まっていない事業こそチャンスがある」というYコンビネーターの教えそのもの。そして戦略の授業では「まねはダメ」なんて教えますが、競合を徹底的に分析していいところはとことんパクるのもスタートアップの成功の王道だと思いました。
「ソーシャル性/ライブ性/UI(※)」で「コト/オンライン体験型消費」としての価値を研ぎ澄ます一方、マネタイズはベタに「モノ/ハード売り」も混ぜていくあたりが、興味深く感じました
・オンライン教育分野(これまたホット)でもレッスン
コンテンツ単体で課金しにくい場合、スマートペン等の
ハードを(例え直接関係なくても)課金ハードル下げる
ために敢えてバンドル販売している例も聞きます
・曰く「中国人はソフトに課金せず、ハードに課金する」
ただ、これも世代間により大きく意識が違うような...
分野ごとに、どこまで前者が高まると課金しやすいのか(ゲームのようにコンテンツからソーシャル性/ライブ性に向かうだけで十分か)、或いは今は単なる新旧の価値観の過渡期なのか、それとも特定の分野/用途は融合形に着地していくのか(?)、注目していきたいと思います
(※)アプリのインターフェースとしてはInstagramに近い形で、エンジニアのコミュニティでは模範的で優れたUIとの評価もあるようです(私自身はこの点あまり詳しくないですが)