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圧倒的な信者を持つアップルが、車メーカーに脅威とされるのが良くわかる現象だ。
TeslaのModel Sが発売されたのが2012年、Model 3へ進化したのが2018年、プレミアム市場のシェア15%(約150万台)を獲得するのが2025年だとすれば、実に始まりから13年、飛躍から7年の時間を要するということになる。
モビリティへプラットフォームブリッジを果たし、TAMの巨大さを示すことで持続的な成長力を示していかなけれならない。Appleは成長領域をステークホルダーに顕示するという意味で急ぐ理由はあるが、むちゃな飛躍も現実的には困難である。
仮に、奇跡的に2025年でModel 3レベルの完成度を築けたとしても、100万台規模を超えるのは2030年を大きく超える話だろう。マグナはパートナーとして有力と考えるが、Foxxconにそれを支える力はまだ無いだろう。Appleにとって最大の近道は自動車メーカーを買収し、製造部門をマグナ/Foxxconへ集約し、企画・設計・技術を獲得することかもしれない。単なる空想だが。
・もし、Appleが本格的に取り組んだ場合、タイタン以上に具体的な噂が出てくるはず。(なぜなら、商業ベースで自動車を作ろうとするので、ソニーがVision-Sをマグナと作ったようにステルスで進めるのは到底不可能。また、口の軽い台湾サプライチェーンを巻き込むことになるため、これまた、詳細が台湾の証券筋から出てきてしまうだろう)
・また、自動車で本当に製品を出すとすれば、QC・QAもしっかりやる必要があり、現在の人材だけでは全く人間が足らないはず。そのため、各所で採用が進むはずであり、それもまたUSではどんなエンジニアでも大抵LinkedInをやっているので、どんどん明るみになっていくので、隠しきれる規模ではない。
以上の理由から、Appleが何か自動車を本格的にやる場合には必ずもっと詳細な情報がリークされてくると推測する。
1.Appleが今の自動車の延長線上でクルマを考える
CASE的な自動運転&EVといった感じのクルマ。これなら、誰でも製造することが可能だが、Appleらしさが発揮できない。また、既存の競争軸で勝負したら、Appleが勝てる領域は、ほとんどない。自動運転技術がよい事例。
故に、Appleは、この路線は選択しない。
2.Appleがクルマを再定義する(といってもゼロイチではない)
馬車がT型Fordになったような、新しい定義のクルマをつくる。競争軸を変えるので、Appleが勝てる可能性が高い。但し、iPhoneと同じように市場に受け入れられるものではないことも確実。加えて、家電製品でApple牛耳っている価格構成をクルマに適用したら、高価で売れないレンジになる可能性が高い。
つまり、どちらにしても、Appleには、ほとんど旨味がないビジネスということです。SteveのようなギャンブラーではないTimが、大きなリスクをとって、これをやるか…かなり疑問です。
何がしらかは出てくるとは思いますが、SONYのようなものではなく、「えっ?これでクルマ…なんですか?」というものだと考えています。
※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません
一方、フォクスコンがまともなアップルカーをつくったら自動車会社にはかなりの衝撃が走るでしょう。
最新の状況として「アップルの自動運転車チームは昨年、フェラーリの担当者と会ったものの進展はなかったと、事情に詳しい1人の関係者が明らかにした。日産自動車は今年2月、アップルと協議していないことを確認した」
既存産業のことを考えるとこのアップル的やり方は「自社ブランドを捨て、新たなライバルの製造を引き受けるよう依頼するようなものだ」という指摘はごもっともな
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自動車の製造でアップルには主に3つの選択肢がある。既存の自動車メーカーとの提携、独自の製造施設建設、台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)やカナダのマグナ・インターナショナルなど受託生産事業者との協力だ。