【脳科学】たった1文字の変化が人類を誕生させた
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人はなぜ、大きな脳を獲得したのか。今回の「ディープな科学」は、その謎に迫る注目の研究成果をご紹介します。
岡野栄之教授には私が科学記者になった2006年頃からたびたび取材させて頂いてきましたが、これまではもっぱらiPS細胞を使った脊髄損傷の再生医療がテーマでした。
岡野教授が再生医療と並行して進めてきた脳の研究について、じっくりお話を伺ったのは今回が初めて。後半ではさらなる「人類の進化」の可能性についても話題になりました。
もし見逃していた方は、昨年の特集「脳の世紀」もぜひ合わせてご覧ください。
https://newspicks.com/book/2680?ref=search&ref_q=%E8%84%B3%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%B4%80&ref_t=top
追記(3月15日11:55):記事中の1枚目の図版「ヒトの脳の進化」を一部訂正しました。たった一つの遺伝子の、たった1文字の変異が、高次の思考を司る大脳皮質の拡大の要因だった。
一般的に、因果関係を証明するには実験的な介入が必要です。脳の研究においても、遺伝子の改変により、遺伝子が脳にどのような影響をもたらすかを研究する潮流があり、その1つの成果ですね。
大脳皮質の大きさは、人類と他の動物との大きな違いであることは間違いない。ただ、大脳皮質における高次の思考だけが人間らしさを生んでいるわけでもない。脳内では、複数の領域が複雑に機能しあっていることも分かってきている。
遺伝子のたった1文字の変異が、人間らしさの全てを決定するわけではないと、冷静に見るべきかと思います。突然変異は、病気の発生時にかなり頻繁に起きているとのこと。
突然変異ではありませんが、「知恵熱」という昔から伝わる言葉があります。子供が乳歯がはえるころ熱を出すことですが、この後一気に知恵がついてくる。
何かがきっかけで、1文字が変わる。神秘的で、奇跡的です。