経営者候補に事前投資、野村HDが高収益率の事業承継ファンド設立へ
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サーチファンドを通じた事業承継&事業のトランスフォーメーション、広がると良いですね。
周囲でも、家族経営企業が親から子に経営をバトンタッチしたことをきっかけに、思い切った事業拡大や事業転換を行い、大変な状況で頑張られながらも成功されている事例をよく拝見します。
翻ってサーチファンドですと、家族内跡継ぎと異なり、跡継ぎ候補と会社のうまいマッチングが最初且つ最大のハードルとなるようです。跡継ぎ候補の個人(アントレプレナーと呼ばれます)は、サーチファンド出資者の資金的バックアップを確保してから、だいたい1-2年かけて対象会社を探す(又は見つけられず終了)と聞いたことがあります。
サーチファンド出資者は、対象会社を探すこの期間の資金的支援から始めます。また、だいたい経験と人脈のあるエンジェル投資家が多いので、自身のネットワークを使ってマッチングを助けます。日本ではほとんど実績のなかったサーチファンド。
実績の少ないコンセプトのファンドや、実績のないGP会社のファンドには、日本の投資家はなかなか出資を決めてくれない中、野村HDが本気で取り組むようです。
JaSFAさんも山口FGとやっておられましたが、全国ファンドにするのには苦労されたのではないかと思います。これで本格的に離陸し、成功事例になることを期待しています。事業承継というと後継者がいない老舗企業をそのまま引き合わせるイメージが強いが、「後継者」がそれまでの「会社が持つ資産や資源」を新たに組み替えて新しいビジネスに打って出るなど。事業承継を第二の創業とするような案件は、潜在的には沢山あるはずです。その「創業」にシード投資を行うという発想は面白いし、勝ち目は十分あると見ています。