デジタルアート、75億円で落札 NFTで史上最高額
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NFTにはトランスファー価格の上限を設定できるので、ダフ屋防止機能を備えた転売可能チケットが実現します。著名デジタルアーティストBeepleの作品が高額落札された本件のほか、NBAが名シーンの動画を販売するTop Shotの利用者が急増、1月末に$71,455で落札されたLeBron Jamesが故Kobe Bryantに贈ったダンクシーンに$208,000の時価がついている件がここもとWSJにも連日掲載。
https://www.nbatopshot.com/
昨年末、ボブ・ディランがユニバーサルにこれまでに作った曲の権利を売却したとき個人の楽曲投資が広まっていることについて書きましたが、NFTは楽曲に最も適しているような気がします。
先週金曜、Kings of Leonは$50で新アルバムをNFT発売。ガスと呼ばれるマイニング費用が$70もかかるので低単価商品には全く向きませんが、これがもし著作権の売買なら。。
https://www.yellowheart.io/
NFTがより柔軟な著作権の取引を可能にし、楽曲のオーナーシップとサブスク利用の間を取りもつ役割を果たすようになったら非常に面白いでしょう。借りる人がいるからこそ物件所有に意味がある、すなわちセカンダリ市場が生まれるからこそプライマリ市場が成り立つという意味で不動産市場に似ています。
ちなみに価格高騰自体は本質的ではなく、キャッシュフローの裏付けをもとに価格形成されることのほうが遥かに重要。投機商品として出回ることよりブロックチェーンのユースケースとして成立することを重視する向きからは、人為的にボラを抑える仕組みが登場してもよさそうです。
現在Top Shotは入場制限実施中。1週間の新規開設アカウント数に制限をかけています。デジタル作品は、アナログな作品と比べると、模倣が容易である事、また完全な模倣ができてしまう事が作品の希少性の担保の観点から難しかったわけですが、NFTを用いることで唯一性が担保出来るため、純粋に作品として評価出来るようになっていくのだと思われます。今回は黎明期に評価された例として高額なプライスがつきやすいという背景もあったのかもしれませんが、デジタルアート市場がNFTによって一気に開いていくのは間違いないのではないでしょうか?またブロックチェーン市場においても非常に有意な実用例となっていくと思います。
NFT(Non Fungible Token)は、ICOやDeFiに続くブロックチェーンの新たなトレンド。アーティストなどクリエイターが報酬を得られる仕組みとして、他にもOpenSeaやNiftyGatewayといったサービスが出てきていますね。個人的にも、今後の発展に注目したい市場です。
もともと、アートは真贋の判定って難しい。たとえば原田マハさんの『楽園のカンバス』などを読むとあらためてそう思います。古くは写真が出てきたときに、ベンヤミンが『複製技術時代の芸術』で論じたアウラという表現にもみられるように、芸術の価値の定義は時代によって変わる。
唯一無二であること、改ざんされずに正当に取引されてきていることが重要で、そういう意味でブロックチェーンとの相性はとてもよいと思います。