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具体的な購入金額目標を明言せずにペースを加速するとのコミュニケーション。口先介入の要素もありつつ、市場に対して強いメッセージを発することに成功しています。
もちろんちゃんと実弾発射はするのだと思いますが、効果を最大限に引き出す意味でとても良いタイミングをはかったと思います。
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ECBのウェブサイトで記者会見を拝見しました。(ECBのウェブサイトは、そのままYouTube動画を見ることができて便利と感じます。)

なかなか上手だなあ、と思いました。とりわけ印象的であったのは、以下の点です。

・冒頭文にも”We will purchase flexibly according to market conditions”と強調されていますが、”Significantly higher”の定量的な数字はあるかのかとの質問に明確に”No”と答えるなど、弾力性の確保に努めていたこと。すなわち、実弾を匂わせておいて、それで市場が落ち着いてくれれば、実際にはあまり買わなくても済む、という余地も残ることになります。

・「イールドカーブコントロールはしない」と明確に否定したこと。世界的な巨額の財政出動を受けた成長率の上振れ予想や一次産品面などからのインフレ率上昇傾向など、長期金利のファンダメンタルズ要因が流動的である中、先行きの妥当な長期金利水準について特定の数値を持つことは危険、ということを慎重に考えておられると思いました。

・また、金利抑制の手段として「マイナス金利」を使う事には全く言及されなかったことも興味深いと感じました。

いずれも、最近の経済・物価のトレンドや政策運営の潮流をかなり良く考えておられるなあ、という印象です。
絶妙なタイミングでの発表であった一方、市場参加者が気にしているであろう1番の質問「ECBはborrowing costsの現在のレベルについてどう考えているのか」についてコメントがなかったのが気になりました。現在1ヶ月当たり €60 billionの購入が、€90 billion まで行くのではとアナリストたちは予想しているようですが、やはり米国と比較すると欧州圏内のワクチン接種のスピードはとてもスローなこともあり、今年の欧州のアウトルックに関する懸念を払拭するためには、今回のニュースだけでは不足している気がします。
「significantly higher pace」の定義をどう解釈するかですが、例えば年初来買い入れ額(なぜ2月を含まないfirst monthと声明文に表記したのかはこのコメント時点ではよくわかりません)の倍をイメージした場合、月間購入額は1000億ユーロを超えてきます。3月初頭のPEPP残額は9714億ユーロなので、「significantly higher pace」で走り続けても、(途中夏休みで買わないことを考えれば)年内は弾薬が持つ計算になるでしょう。日本と違ってワクチン接種ペースは相応に認められますので、そのペースで買う必要はないと思いますので、悪く無い一手だとは思います。

月間購入額を敢えて規定しないECB方式は市場期待を「いなす」という意味で使い勝手が良いなと思いました。久々にラガルド、グッドジョブだったのではないかと思います。声明文時点では金利は下がりました。
このところECBの資産購入はテンポを抑えていましたので、再びギアを入れると明確なメッセージを出したことになります。強いメッセージですので、ヨーロッパの金利にシーリングが敷かれるはずです。

あとはFRBの出方次第でしょう。
ラガルドさんは、各国中銀トップの中でも特に世界の主流派のマクロ経済理論に精通している印象を受けます。
ラガルドさんのコメントは明確で、対処も早い。長期金利上昇を放置すれば「資金調達環境の急な悪化につながりかねない」、だから国際購入を加速すると。

米国のパウエルさんは長期金利の上昇について明確なコメントを発していません。
FRBよりも明快なメッセージであるような印象を受けます。

ユーロ安ドル高がすすむような気がします。
FRBが長期金利上昇を容認するなかでECBはかなりの警戒感を示しました
ただYCCは否定しているため、緩和姿勢としては日銀、ECB、FRBの順で強いという印象でしょうか
メッセージが明快で、対応も早いのでマーケットも好感ではないでしょうか。少なくとも2022.3末まで国債購入を継続することを発表。
ただ、未だにドイツをはじめとした欧州各国の状況を見ていると、経済回復には長い道のりとなりそう。引き続きECBの指導力が問われる展開です。