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社会の枠組み自体がまだまだ旧来型システムを壊しきれていないのだからいろんな場面で違和感はあるはず。
就労格差、賃金格差、就学格差えtc。
SDGsのアジェンダのいの一番に「誰ひとり取り残さない」と書いてある意味は深い。全ての人に機会を。人権としての機会の平等。
「多様性と包摂」の実現にはマイノリティを作らないための気づきが重要。そのためには数字や現状の確認は必要なフレーム。ジェンダーという大きな集団がある一定の世界でマイノリティになることを放置していたらその次のマイノリティの解消も進まない。
多様性のための第一歩がそこにある。
23ヵ国の約2万人を対象に「どのくらい差別を感じていますか」と聞いたところ、差別が強く残る国の人ほど、「自分は差別をさほど感じていない」「その問題は深刻というほどではないと思う」と答える傾向があったそうです。
ジェンダーギャップ指数の低いスウェーデンでは、「我が国は性差別に満ちている」「性差別は深刻な問題だ」と認識している人の方が多かった、とのこと。
この理由として
・白人優位の国で白人である場合や、男性優位の国で男性である場合、差別を否定することで、自分たちに有利な社会システムを維持することができるから
と優位側の意識は理解出来るのですが、劣位側にも
・「システム正当化理論」と呼ばれる、実在する差別化から目を背けることで、現在自分が劣位にある、というネガティブな心理から逃避するという感情が働く
という理由で、「深刻な差別は感じていない」と回答する人も多い、ということでした。
実際差別を受けたか否かは別として、「差別は受けていない」と思うことで、主観的な幸福度は高まるとのことで(当然な気がしますが…)、「差別がある」と認めることは、優位側にとっても、劣位側にとっても痛みを伴うものなのです。
でも、痛みを伴うものであっても、差別を是正していくために、現状を正しく認識し、変革していく必要はあります。
優位側・劣位側、それぞれが、耳が痛い話でも、痛みを伴うことだとしても、まさにこの記事の目的のように、客観的なデータと自分の感情(アンコンシャスバイアスやシステム正当化理論を含め)の「現在地を知る」ことが先ずは重要な第一歩だと思います。
我が家では、結婚してすぐに夫婦で一緒に米国留学するための準備を始め、要領があまり良くない私と違って、夫は最初からスコアも高く、着々と前に進んでいったのですが、私の方法はボロボロでした。そうすると夫は私が勉強できる時間を増やそうとして、積極的により多くの家事を担ってくれました。2人を合算したパフォーマンスを最大化するにはどうしたら良いかを考えて、自然にサポートしてくれたことを、四半世紀近く経った今でも感謝しています。つまるところ、「相手の立場になって考え、行動する」ことに尽きると思います。
例えば、働く女性なら子どもを保育園に預けるのが当たり前、というのはただの一つの価値観で、子どもを幼稚園に入れながら働きたい人もいるかもしれない。
産後すぐに働きたいと思う女性もいるかもしれないし、産後ゆっくり子どもと向き合いたいと思う女性がいるかもしれない。
生理痛がひどくて働くのも辛くてゆっくり休みたい人もいるかもしれないし、痛み止めを飲んで仕事に集中することで生理痛を忘れたい人もいるかもしれないし、はたまた生理痛とは無縁な人もいるかもしれない。
女性は色々なライフステージや自分の体調で、決断を求められています。その自分の決断に対して、いつも誇りに思えて、また周りも「いいね!いいね!」と応援してくれたり理解してくれる社会が日本で当たり前になって欲しいと願っています。
そして、あれ?と思ったら見過ごさない。相手が誰であろうと、どんな良いディスカッション・プレゼンテーションの最中だろうと「今のNGじゃないでしょうか」と敬意を持って咎める。丁寧に苦言を呈す。そんな姿勢を持ち続けたいと思います。
「女がいると会議が長引く」発言を思い出して欲しい。
まずは職場の環境整備と経営陣の意識改革が無いと、ジェンダー、LGBT、人種や国籍でのダイバーシティーは実現できない。
ダイバーシティは日本の将来の活力となるという自覚に薄い男社会。
先ずは意識改革から始めてもらいたい。
「ベンチャーは忙しい」「経営は忙しい」と言い訳をしていても始まらないので、世の中にある様々な家事育児サービスも利用しつつ、お互い妥協しないキャリアと生活を求めていきたいです。