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本を読むことは、心を豊かにしてくれる。慌ただしい毎日のリフレッシュにもなるだろう。ただ、ビジネスパーソンには時間がない。そんな悩みを抱えるあなたにNewsPicks編集部が、本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、話題の書籍の要約をお届けする。
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最先端を学び未来に向けて前を向いて考えていく一方で、過去にさかのぼり、歴史から読み解き学ぶことも多々あります。
タイムマシンで過去へ…バイアスかからずに過去の解き方、真実を読み解き過去から学ぶという時間も必要ですね。
そんな「原点」に立ち返ることを改めて継承しているのが、楠木さんらが提唱している「逆タイムマシン」経営論です。バズワードに安易に飛び込まないことなどは特に意識したいですね…!
で、目的は何か?という事になると
その企業の使命やパーパスという事になり
創業者の想いに立ち返っていく事になります
つまりDXとは祖業をデジタル化された現代社会で組み直すという作業工程の話であるのに、なぜかそれが伝わらない
その老舗企業の創業者が、今ゼロからデジタルで起業したら何をするのか?を考えていくプロセスは僕にとってはやめられないくらいの面白さがあるんです
温故知新
『当事者である欧州の人々は興味深い反応を返した。「すぐにインターネットが普及するほど、欧州の文化は浅くない」というのだ。破壊しなくてはならない過去が希薄なほど「革命」は起こりやすいのである。』
ここのくだりはおもしろくて、自分でもハッと感じるものがあります。
グリーンリカバリーに突き進むヨーロッパでEV開発の手を緩めることはないけど、自動運転については本当に欧州人は望んでいるのだろうか???と疑問なんですよね。
日本では普及しているETC。これがヨーロッパではお世辞にも広がっているとは言えません。料金所でETCならスーッと行けるのに、そこは使わず、お金を渡して通過するゲートのところに長蛇の車の列がイタリアでもフランスでもできています。
テクノロジーに背を向けているとは言わないまでも、無機質で味気ないものに固執するほど文化は浅くないということなのかもしれません。
何が大切なのか。目的は何なのか。そんな当たり前の本質に立ち返ってみることが重要なのでしょうね。
楠木先生は有名だが、共著されている杉浦さん、ひょんな縁からたまにやり取りをさせていただいている。杉浦さんが下記の「The社史」というページを運営されはじめた数年くらい前に初めてお会いしたのだが、ページ名やコンテンツからも伺えるように社史への偏愛がものすごい。それの集大成!
https://the-shashi.com/
直線を書くためには、2点を貫く線を引く。でも人間が引くと多少デコボコするし、近すぎれば実際はあまり直線じゃない。かといって遠すぎれば書きにくい。
外部環境の変化が早いからこそ、最新ニュースは重要な一方で、歴史から学んで抽象化することが、ある程度確からしい未来への線を引くために重要だと思っている。
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潮が引いた時、初めて誰が裸で泳いでいたかわかる
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まさにこのことだと思います。
騒いでいるうちにはわかりにくいが、あとから見て誰が本質を得ていたかが浮き彫りになる。何より手段の目的化には気をつけたいと改めて痛感しました。
(抜粋)
アドビの成功事例は大きく注目され、「サブスクは成長と収益拡大を同時に実現するビジネスモデル」だという言説が、同時代の空気として定着した。
しかしその一方で、AOKIホールディングスの「suitsbox(スーツボックス)」のように、わずか半年でサブスクから撤退する事業も出てきているのが現実だ。
1.飛び道具トラップ→経営手法や特効薬に飛びつき、導入が目的化し、本質の理解と自組織や事業の特性を認識せずに中途半端に終わり、次の流行りの手法に飛びつく。
2.激動期トラップ→そこにいる人間の本性についての理解や洞察が疎かになり、速度の差に鈍感になってしまう。
3.遠近歪曲トラップ→実情を把握せずに欧米企業や著名企業が取り組んでいるからと言って、植民地的な心理的劣等感を持ってしまう。また昔は良かったとの懐古主義も。
過去を振り返って現状を見ると、3つのトラップは時代を超越している国民特性ではないかだろうか。
TQC、TPS、BPR、コンピテンシー、OKR、心理的安全性、ティール組織等。
そう言えばガバナンスの分野でも「第三者委員会」が深層要因を避けるための飛び道具、逃げ道具になっていないだろうか。激動化トラップで強調されている「人間の本性についての理解や洞察が疎かになっている」ならば、歴史は繰り返すであろう。
ポイントはAdobeの様に、後から成功の理由を述べることは簡単だけど、当時成功するかなんて誰にもわからないこと。
どうやって、自社ビジネスの戦略モデルを作るのかというのは永遠の悩みです。