米ハフポスト40人超削減 カナダ版停止、赤字21億円
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インターネットニュースメディアとしては、今や老舗格ですが、創業者が離れ、タイトル文字が変わってからは、個人的にも接する機会が減りました。各国版発の記事や読者の意見は興味深いものがあり、カナダが停止になるのは残念です。日本版は立ち上げの頃、少し交流があり、当時在日大使だったキャロライン・ケネディ氏を廃校オフィスの体育館に招いてのイベントやその後のLGBTキャンペーン特集など印象的です。玉石混交、変化が激しいネットメディアにあって、コロナ禍では、個性と存在感が一層問われているかもしれません。
ネットニュースメディアの困窮は今に始まったものではありません。日本でもさまざまな良心的なニュースメディアが生まれては広告のあまりの安さに耐えきれず消えてゆきました。成功したのは他のメディアから記事をもらってくるキュレーションメディアばかり。中にはNPのように独自の記事を生み出すところもありますが、独自記事だけでは到底成り立たず新聞やテレビ、雑誌などのネット記事に頼っているビジネスモデルです。
広告がダメならサブスクでという単純な話でないことも明白です。ニューヨークタイムズの成功は英語だからです。
儲かりすぎているFacebookやGoogleにもっと負担させる策も世界では進んでいます。日本もいろいろ考えなくてはなりませんね。もともと、無料広告モデルで、大きな人数のニュースサイトを運営するのは無理なのです。ネットの新規広告の9割が、フェイスブックとグーグルに行っている(『エコノミスト』誌アニュアルレポート2017)わけで、唯一無二の価値をサブスクでとってもらうしか、大きな人数の報道機関は持続可能にはならない、ということです。
日本のバズフィードも同じように苦境にあります。