ドコモ撤退、出前館は赤字 フードデリバリーは本当に「おいしい」か

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• 中村 卓

  教育と金融（主に保険）の仕事 代表

  ・2021年03月10日

  フードデリバリーは、「作ったものを運ぶ」ことだと思ったら必ず最後にだめになると思います。これまで、デリバリーの業者がどれだけの苦労をして、「本当に美味しいものを届けるための工夫」をしてきたか。ピザの宅配はただ運んでいるわけではないです。きちんとした温度管理が試行錯誤の結果なされています。寿司の宅配では、半解凍状態での持ち出して、解凍仕立てのシズル感のある状態で運んだりしています。
  つまり、お客様の手元に届けて、美味しく食べてもらうまでがデリバリーです。ただ店で作って、適当に運ぶだけでは、どうしたって、作りたてにかなうわけがないです。味が。味が落ちるし、値段が上がる、では制約条件がなくなれば早晩市場はしぼみます。運ぶ人たち、業者さんが、どこまで「作り手」さんとよりコラボできるか、連携できるか、単に店で作って持っていくだけでいい、そんな甘い事業ではないことをきっちり認識すべきでしょう。