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「バイデン米政権に経済制裁の解除を迫るためにイランはウラン濃縮拡大をしている」と説明すると、経済再建を最優先にしているように聞こえる。イランが核兵器を保有することをもうひとつの最終目標にしていることは、運搬システムである弾道ミサイルの開発してきた過程を考えれば明らか。イランはイスラエルを射程におさめるミサイル保有を必要としており、それは軍事戦略の根幹にある話。そして、北朝鮮のノドンミサイルをモデルにして開発を開始して、1998年7月にシャハブ3の試射に成功した。イランは固体燃料ロケットの技術を取得したあと、実験を繰り返してミサイルの射程を延ばしてきた。
IR-2mは核合意以前にも稼働していたもので、イラン核合意では禁じられていたが、核合意以前に戻すという意思の表れと思う。IR-6などさらに新しい遠心分離機を使うようになれば、さらに核合意から離れていく意思を示すものではあるのだが、今のところ、そこまでには至っていない。
アメリカが合意を一方的に反故にしたことを受け、イラン側は事前に通告した通りのことを行なっているだけである。イスラエルがイランを標的にした核ミサイルを持っていることは公然の事実なので、2015年の核合意に参加した国々は、過激派のテロリストに口実を与えないためにも、アメリカの新政権の動きに注目している。
これは米国とイランの間だけの話ではなく、核合意に参加したロシアや中国、欧州諸国、さらにはイスラエルやサウジアラビアにも関わる問題なので、もつれた糸をほどくような作業となる。バイデン政権の腕の見せ所ではあるだろうが。
続く瀬戸際政策