野中郁次郎教授に聞くイノベーション論、「楽しいデザイン思考」ではダメなワケ
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注目のコメント
野中先生のSEKIモデルは、20年来、頭から離れないモデルです。組織における知識(昨今では知恵)創造モデルとしては、これ1択と言っても良いと個人的には思っています。
一方で、定常的に、実践することはとても難しい。今回の記事のように、各プロセスにおいて、どのような姿を目指すのか、御大ご本人の口から聞けることは、とても参考になります。今回で言えば、「共同化」に関する以下の示唆です。
「一番のチャレンジは、知性や言語の発達した我々が、本当により高いレベルで、各自のエゴを超えて、母子関係のように一心体になれるかということなんですが、それはできるということです。」
これに、加えて、「戦友」というメタファーを出ています。私は、このような状態を、「共謀者」「共犯者」と呼んでいます。組織内で使うには、言葉的には不適切かもしませんが、意味的には一番しっくり来ています。SECIモデルがリーダーの具体的心得となって語られていて大変参考になります。
メモ
暗黙知⇄形式知 ふたつをつなぐ'実践知'
実践知はリーダーシップ、その6条件
'1番目は、何がよい目的かを追求する。2番目に、現実を直観する。分析するにしてもまず直観する。3番目に「場」を作る。4番目に、直観の本質は、やっぱり「物語る」こと。そして5番目にそれをやり抜く。そして6番目に実践知を自律分散する、育てる、共有する、部下に成功体験をさせる。 '
そしてやっぱり利他、なんだなあ。
京セラ稲盛さんの経営論、慶應大前野さんの幸福論、しかり。ここに書いてあるように、大事なのは利己を利他にするということなのだと思います。ブレインストーミングやデザイン思考における楽しい対話とは確かに違うモノだと思います。