なぜ日本企業こそ「アジャイル経営」が必要なのか
コメント
選択しているユーザー
Gallup社の調査によると、日本人の職場でのやる気は、世界139カ国中131位だそうです。
計画重視の組織は、官僚化が進み、意思決定のためのプロセスが高度化・複雑化します。そうした組織の内部では、資料作りや根回し、合意形成の会議が主要な仕事となります。組織の差別化の源泉となるはずのソフトウェア開発や戦略策定がアウトソースされます。
アジャイル経営は、組織の官僚制度を最小限にし、自律したチームがプロダクト・サービス・プログラム・施策などを直接、顧客に届けられるようにすることで、生産性と働く人の幸福を同時に向上させます。
ジェフ・サザーランド博士が考案したスクラムは、当初はソフトウェアの開発に用いられましたが、欧米では企業の経営に、行政府の運営に、教育の現場で用いられています。
コロナ禍になって、官僚のみなさんの残業が問題になっていますが、根底にあるのは同じ課題だと思っています。
どうぞ、日本にもアジャイル経営が広まりますように!
注目のコメント
企画と実行の一体化が、働く人の幸福につながるーーーこれがアジャイル経営の最大の効用だと思います。
記事中で、経営企画部について、少し批判的になってしまっていますが、今でも企画と実行の一体化を実現していたり、それを目指している日本企業の経営企画部は数多く存在します。
その「経営企画部の既にある成功例」の一部は「アジャイル経営のコーチとして機能しているから」と捉えることができると考えています。この言語化を進め、実践例を広めることで、アジャイル経営が広がり、顧客起点で幸せに働く人が増えるはず。
アジャイル経営について先日レポートを書いたので、ぜひご覧いただきたいです。このレポートの続編で、アジャイル経営企画についても取り上げます。
https://newspicks.com/news/5651870
アジャイル経営について考えていく中で、大きな影響を受けたのが、サザーランドさんも執筆者に名を連ねる「Agile at Scale」という論文。そのご本人と対談できて、夢のような時間でした!経営層のビジョンがないと社内の価値観変わらないので明確に示すのは大事!
>「どうしたら顧客が喜ぶだろう?」とチームが主体的に考えて働ける。
このように外向きに動ける、自走チームを作ることができれば半分くらい成功したようなもの。日本企業に無いのは戦略とマネジメントサイクルを回すスピード。計画を戦略と勘違いし、一度決めたそれを金科玉条のように守り、その計画を始点とした超スローなPDCAを回していることが、或いは回しているふりをしていることが問題。
その逆に名前をつけて売り出すのも良いのだけれど、素敵な名前は問題の本質を押し隠すのかもしれない。