自民、元タレント森下千里氏を衆院宮城5区で擁立へ…震災復興に「強い思い入れ」
読売新聞
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宮城5区は小選挙区制始まって以来一貫して立憲の安住淳氏が当選している選挙区。民主党が下野した2012年総選挙でさえ、次点にダブルスコアをつけているほど強い。
結果、自民候補がせいぜい比例復活で選挙区に定着せず、直近の候補者は区内の首長選に転出し、その前の候補者は地方議員との対立で事実上降ろされるような格好だった。
要は、自民からすれば保守票を固めきれないうえに無党派もとられているという選挙区事情があった。森下氏は一定の知名度があるので次の総選挙では注目選挙区として報道でも盛んに取り上げられるだろうが、無党派の取り込みはともかく保守票固めに寄与するかどうかは分からない。
正式な会見などでのメッセージの打ち出し方に注目したい。衆院宮城5区は石巻市を中心とした選挙区。立憲民主党の安住淳国対委員長が厚い地盤を維持し、2017年衆院選では63%の得票率で圧勝しています。巨大与党の自民党が空席になっているのは、やはり理由があります。勝ち負けのレベルまでもっていけるかはこれからですが、野党第一党の主要幹部の意識を地元の選挙区に向けさせるという狙いもあるでしょう。
森下千里さんとはNHKの番組で何度かご一緒したが、非常に聡明で、コミュ力も高く、番組全体が森下さんを中心に回っていた。女性活躍の促進にタレントやスポーツ選手は単なる人気取りと思う人もいるかもしれないが、むしろ若いうちに立派な実績を残している人と捉えて、どんどん送り出すべきと思う。