【調査】ピッチ大会で優勝したスタートアップは成功してるか? 過去10年分を調べてみた
コメント
注目のコメント
ピッチ大会で優勝したスタートアップは成功しているのか?
WACULは2015年の「AIアナリスト」リリース後すぐにIVS 2015 SpringのLaunchPadに出場し、5位にも入れませんでした。ちなみに同じ回にウェルスナビも出場し、同じく5位にも入っていません。また、現時点では参加企業のうち上場を果たしたのは私達2社のみで、5位以上の企業で上場した企業はまだありません。
https://thebridge.jp/2015/06/ivs-launch-pad-2015-spring
初期のスタートアップのこうした評価は「発想・着眼点の鋭さ」「事業が分かりやすさ」「審査員との関係性」などが影響しやすいのでは?と思います。一方、技術的な難易度が高そうだとかテクノロジーの差異やオペレーションエクセレンスなどピッチでわかりにくい部分での勝負になりそうだとか、そういう分野のスタートアップには不利に働きそうです。
そうした傾向なんかが分析され明らかにされると、より面白い調査になりそうです。面白いテーマですね。少なくともアメリカではピッチ大会の重要性は下がっていると感じます。ビジネスがどんどん複雑化し、数分間のプレゼンで事業の可能性を正確に把握することはどんどん難しくなっています。極端な例ですが、パランティアのビジネスを5分でプレゼンするのは無理でしょう。
もちろんYコンビネーターなどに出る有力スタートアップもあることはありますが、Yコンビネーターに参加したというスタンプが欲しいだけで、デモデイでマス向けにPRすることは二の次です。
ビジネスの魅力や価値を明確に伝えられることは重要なことだと思いますが、よいピッチをすることが目的化しないことが重要です。日本でもスタートアップビジネスがどんどん成熟し、「ピッチを見ただけでは何やってるかよくわかんない」というスタートアップがどんどん出てきて欲しいです。スタートアップがピッチ大会で勝つと成功率は高くなるでしょうか? ということを調べるために、2011年までさかのぼり、過去10年の主要な国内スタートアップイベントに登壇した約400社のその後を調べてみました!
上場やM&Aの実例とともに分析結果を記事にまとめました。
半ば予想通りかもしれませんが、「ピッチ大会で上位入賞していないスタートアップが数多く上場している」というのが1つの発見です。