中国発大ヒットコスメ「完美日記」運営会社、英高級スキンケアブランド「イヴロム」を買収
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大量の広告でとりあえず認知を上げ、認知=知ってる=親しみを持たせ、次に足りない信用を得るために有名人を起用して、その信用をブランドの信用に置き換える。
完美日記の戦略は、ある意味でベーシックな展開だが、世界展開のハイブランドになるには本当の意味の信用も歴史も無いことが課題。
それを埋めるのが既存の、しかも欧米の高級ブランドの買収。
やはり、未だアジア人の中には、欧米に対する憧れが根深く存在し、その最たる例がコスメの世界。
この買収はベーシックな戦略だが、それを実行する財力が中国にはあり、日本ブランドは買収されるか、追い越されるか、この先の動向に注目したい。
注目のコメント
完美日記は中国で疾風の如くNo1化粧品メーカーに躍り出てNY市場に上場したが、価格帯が中価格帯〜低価格帯として、ハイブランド達はあまりベンチマークしていなかった。しかしながら、中国名女優周迅の起用やM&Aによるハイブランド戦略は明らか。
完美日記は派手なセレブ活用のブランディング戦略ときめ細かなCRM戦略の両輪を回しており、そのマーケティング戦略や施策から学べるものは多々ある。今後、世界展開も拡大していくことから、間違いなく日本市場での存在感も増していくことは間違いないでしょう。去年はフランスの高級スキンケアメーカーを買ってましたし、がんがん来ますね。
いわゆる新消費と呼ばれる中国ブランドですが、ベンチャーマネーやIPOによる調達でキャッシュリッチとなると、がんがん買収をして、後からブランドや技術を足していけるという……。脅威です。完美日記(Perfect Diary)はCEOである黄錦峰氏ら3名によって2017年にローンチされました。
手頃な価格帯としつつ、欧米スタイルの洗練的なクリエイティブを意識したブランディングが特徴で、Z世代をターゲットにECを主戦場としたD2Cモデルで成長しております。
米国証券取引委員会(SEC)に提出した目論見書によると、立ち上げから3年で同ブランドは中国D2Cブランドのオンライン売上高1位になっています。
また、その好調ぶりは業績に顕著に表れていおり、2019年の売上高は前年比363.7%増の35億元(約560億円)と驚異的な伸びをみせました。
コロナ禍だった2020年も堅調で、9月までの第3四半期の売上高は前年同期比70.2%増の38億元(約608億円)と、すでに前年の売上高を上回っています。
そして、運営企業のYATSENの現在の時価総額は120億ドル(約1兆2,500億円)を超えており、今後の更なる成長に期待です。