テキサスの大寒波はテック企業の移転を阻むか
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天候のリスクはどこでもあるのですが、今回の大停電は、電力規制緩和と、その他のテキサスの「レッセフェール」型政策の弱点を露呈したところが大きいと思います。
電力は、例えばテレコムのように、技術革新による不可逆的な劇的コスト低下があったわけではないので、規制緩和して需給関係がひっ迫すれば料金が上がります。(同様の問題は過去にカリフォルニアでも起こっています。)テキサスの住民は、「それでもいい、小さい政府がよい」という思想の人が多いのだと思います。今回、コロナ対策でもいち早くマスクとソーシャルディスタンスの規制を撤廃しました。そういう土地柄。
カリフォルニアとテキサスは、人口で一位と二位、合衆国に併合されたのもほぼ同時期、そのときには自由州と奴隷州、そして現在もリベラルと保守という形で、何かとライバル関係にあります。異なる土地柄、異なる思想の人や会社が国の中に混在するのがアメリカの強味です。人は忘れるのが早い生き物。コロナで思い知りましたね。流れは止まらないでしょう。そして早晩、テキサスはblue stateになるでしょう。
先日、我が家がひさしぶりに断水で半日水が使えない状況でしたが、インフラ整備のありがたさを痛感しました。
リモートワークの影響によりシリコンバレー離れが進み、テキサス、特にAustinなどへの引っ越しが急加速しています。大寒波で大変な状況になっていると聞いていますが、これを受けて移転を躊躇するより、インフラの強化を急ピッチで進める、というのがアメリカのよさだと思います。