オーケストラの多くが経営の危機に…目標金額1億円、手探りのクラウドファンディング
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一般的にオーケストラやオーケストラを抱える歌劇場の運営にはお金がかかります。例えばメトロポリタン歌劇場の年間事業予算は380億円です。日本のオーケストラですとだいたい10-30億円くらいです。1億円でもまだまだなんです。
しかし、一方で日本のオーケストラがこのまま存続しさえすれば良いのか?ということには真剣に向き合うべきかと思います。これはオーケストラだけの問題ではなく全ての芸術団体、そして芸術家が常に自らに問いかけ続けるべき問題だとも思っていますが…(だからより深めるために向上しようと終わりのない未知を頑張って進めるわけですから。)例えば日本オーケストラ連盟には25団体の正会員と13団体の準会員、合わせて38団体が所属していますが、この中で東京に11団体が集中しています。
世界には多くの大都市がありますが、プロフェッショナル・オーケストラがこんなに沢山ある都市はクラシックが盛んなエリアでも少ないかと思います…他方で大きな地方都市でもオーケストラがない都市もあるのです。
野球チームやサッカーチームのことを考えていただければお分かりかと思いますが…全国にあるのが大事ではないでしょうか?
また、一箇所に集中してしまうと、クオリティの問題も出てくる可能性も高い。
コロナが過ぎ去ればまた人の移動が開始され、観光は日本の中でも大事な産業になっていくでしょう。クラシック音楽の市場は世界に一つです。ウィーンフィルやベルリンフィル、ミラノのスカラ座やメトロポリタンオペラのように、世界から観光客が見に来るようなレベル、世界の都市から招聘されるレベルのクラシック団体が増えたなら、クラシックも大切な産業になっていくと思います。単に存続を目指すにではなく、ありようを考えることも大事だと思う次第です。コロナ禍で新たなつながりの形が創出されつつあります。
特に地域という今までよりも小さなコミュニティでの連帯連携がこれからますます重要になるのでは、と思っています。
企業の存続、雇用の継続のみならず、文化の伝承、地域コミュニティの存在意義などさらなる意味を持って。
苦しい中でも人々が「残したい」と思うものがなんなのか。よりセンメイnなりそう。 「意味を伝える」ことの大切さ、ますます問われますね。観客の高齢化、若い観客へのアピール不足が、コロナ以前からのオーケストラの課題だったと認識しています。それがコロナで演奏会ができなくなったことで表面化したという状況もあると思います。若手音楽家を数人知っていて、その活動をSNSで知らせたり、オンラインのコンサートのチケットを買ったり、オーケストラの新しい試みには寄付など少しはサポートしています。新しい場の開拓、オンラインの色々な試み、海外から来られないゲストアーティストより日本の若いアーティストのアピールなど色々な手立てがあると思います。クラウファンディングも一つの手段ですから、どんどんやると良いと思います。