トヨタの燃料電池車「ミライ」向けセパレータに採用されたチタン、何がスゴい?
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神戸製鋼がデンソーから取得したCVD技術が生かされました。
プラズマで活性化されたカーボンをチタン箔にムラなく均一に成膜するだけでなく、膜厚の最適化には苦労したと思います。
もともとPVD装置一本で行っていた神戸製鋼が、CVDに目をつけたことが、セパレーターに生きた訳です。技術陣の奮闘が報われましたね。
またチタンは硬いので、セパレーターに加工する金型の摩耗対策は、トヨタにとっても悩ましかったのではないかと思います。
そこに有沢製作所のチタン箔に潤滑剤を塗る技術が採用されたようです。
セパレーターの3Dファインメッシュ構造が、燃費電池スタックのキモであるとするなら、チタン箔の加工の方がもっと重要なノウハウになるはずです。
セパレーターの寿命が燃費電池の寿命を決め、そして燃費電池のコストを左右すると思いますが、その加工のノウハウもこれから一層のコストダウンのために磨かれていくでしょう。
ステンレスからチタンにセパレーターの材質を変更したトヨタの技術の高さに、改めて敬服します。量産の困難を想定しながらも、将来の生産コストダウンを見込んだ英断だったんでしょう。
注)私の個人的な想像です。企業機密に関わることなので、公開はされていません。上記はWebから拾えた情報から述べていることをご承知ください。