駅ナカ自販機が最大39.5%の売り上げアップ! 陳列商品を提案するAIがすごい
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ニッチだけどとても手堅いところを攻めているオーストラリアのAIスタートアップ。陳列棚に何を置けばいいのかをAIを使って売り上げを上げたい、というニーズは小売店やメーカーさんから何度も聞いたことがあります。
ここでは自動販売機に限った事例になっていますが、この会社はより汎用的な陳列の最適化に取り組んでいるようです。AI予測技術を使って解ける問題はこの課題の一部で、「何をどこに置けばどれくらい売れるのか」ですが、他の商品との組み合わせによる変化、想定売り上げに基づく陳列数の決定、最終的にどの商品をどの位置にどれだけ陳列すると売上を最大化できるのか、という答えを提供するには、予測アルゴリズム、シミュレーション・最適化エンジン、トライアル&エラーをできるユーザーインターフェースの組み合わせが必要になります。
これだけこの課題の解決に特化しているからこそ作れるソリューションを持ってしても、実用化には3年かかったという話です。AIがさまざまな分野で活用を見出しているなか、これからはこういった技術導入時間(time to value)をどれだけ短く出来るか、がますます重要になりますね。売上の最大化ではなく、補充コストも鑑みた利益の最大化、と言うのがいいですね。定着まで2-3年かかるというのは、利益の最大化がゴールだから変数も多いしオペレーションにも関わるからなんでしょうね。
同じ駅にある複数の自動販売機で一つの売場なんだなと理解しました。この自販機はコーヒー売場、この自販機はお茶売場、みたいな感じで最適化していくんですね。