NY株続落、121ドル安 米長期金利上昇を警戒
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経済指標の内容は株式市場への悪材料でした;
2月のADP雇用統計は、前月比+11.7万人となり、伸びは1月19.5万人から拡大予想に反して鈍化。
ISM非製造業景気指数は55.3と58.7の予想を下回り、9ヶ月ぶりの低水準。
株式市場全体的には相変わらず調整ムードが強まっているようです。米10年国債は1.47%まで利回りの上昇が続いており、インフレ懸念が高まっている状態です。
投資家にとって、1.5%ラインが目安となっています。インフレ率については、過去10年間では高水準の3%付近まで上昇する可能性も指摘されています。
景気回復過程の中で長期金利の上昇が続くようであれば、企業の資金調達や住宅市場への悪影響は懸念され、債券金利と配当利回りとの乖離が狭まることで、株式保有の優位性は低下します。現状、FRBは静観中で、FRBの今後の姿勢如何が問われることになるでしょう。
株式市場では、ワクチン接種拡大やバイデン政権が打ち出す追加景気刺激策が米国GDPを1984年以来の大幅成長に押し上げるとの見方があり、今年の米経済成長率は7%を予想しています。
今後、低所得世帯は追加景気刺激策の恩恵を受け、高所得世帯は安定した収入源と貯蓄を増やしているため、個人消費が急速に拡大すると見込んでいるようです。
このような状況では、金利上昇は必然で低金利の恩恵を受けていたグロース株は厳しい環境に身を置くことになります。
昨日は、相場に特に何か新しいニュースがあった訳ではなく、相変わらず金利上昇の影響でハイテク株が売られやすい状態でした。私の3/2でのコメントでも指摘しましたが、景気回復と金利上昇の綱引きが暫くは続くのではないかという見解です。バリューへのローテーションが続いていますが、バリューの一段高よりも高PSRの株価下落によって相場が修正されるような気がしてきました。アフターコロナでも決算が期待できるグロースを仕込むタイミングが近いのかなと、バリューを握りしめながら考えています。