米、中国「最大の地政学上の課題」と認識 国務長官が外交演説
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部分的に切り取った報道かつ翻訳なので全体的な評価はしづらいですが、
「米国の中国との関係は、必要なときは競争的、可能なときは協力的、必須なときは敵対的」になると述べた。」
「必要なときは競争的」
→必要も何も経済やテクノロジーでは常に競争し、必要に応じて排除してますね。「必要に迫られ」というのが現実的かと。
「可能なときは協力的」
→これもいままで政治経済レベルでは強弱はあれやって来ていること
「必須なときは敵対的」
→今回、重要なのはこの部分。
言葉の強さとしては、
必須>必要>>可能
です。
その後で、
「中国に対応するには「新疆ウイグル自治区における人権侵害や、香港における民主主義の抑圧に対し立ち上がらなくてはならない」
と、人権問題において民主主義のために立ち上がると言ってる以上、事が起これば世界の番長ぶりを発揮しなければいけない。政権が変わろうとアメリカの国際社会におけるリーダーとしての役目です。それが出来ないならアメリカの国際社会における存在価値は半減する。新興不良勢力の番長が無闇な勢力拡大でノシているときこそ、存在感を示して欲しいこと。人権問題と海警法がらみの侵略につながる問題は各国の認識にはさほどブレがない。ここでぬるい態度を取ると必ず後で歴史上の禍根を残すでしょう。
注目のコメント
日本にとって、米中を中心とした地政学リスクは、重要なテーマだと思っています。
これまでの、アメリカだけを見ていれば何とかなる、という感じから、経済を中心に中国も無視できない中でどうしていくのか。
地政学リスクにおいては、以下の4つのカテゴリーが重要になってくると思っています。
・経済・貿易
・環境問題
・安全保障
・サイバー空間
環境問題は欧州主導な気もしますし、サイバー空間については分かりやすくアメリカ側のスタンスのように見えますが、「経済・貿易」については輸出総額が今や米中でほぼ同程度にまでなっており、サプライチェーンの視点でいえば中国の重要性はより高く、舵取りが難しそう。
一方、「安全保障」の視点でいえば、アメリカが重要なのは言うまでもありません。
地理的にだけではなく、間に挟まれている国として、アメリカが「今世紀最大の」とまで言う課題に対し、アジェンダごとに日本がどのスタンスを取っていくのか、気になるところです。トランプ時代のめちゃクチャから変化して、
少しは中米関係の好転、維持、悪果の諸方面を予測できるようになった。
かつて中国はソ連を兄貴に見なし、なんでも兄貴のご指導、ご教示を頂戴する時期があった。わりあいとすぐ揉め事が出てき、維持できなくなり、最終的に中ソ敵対となった。
しかも中ソの敵対は大規模戦争まで発展していく可能性も一時でた。
今の中米関係は、もちろん対米従順を主であるが、むやみやたらにアメリカに従うことはないだろう。
対立はいずれ目立つ。トランプ時代では特殊かもしらないが、
バイデンのような対立はむしろ正常。
最終的に中国の発展は折れてしまい、アメリカ一国だけどんどん発展するという方向になるか。私はないと思う。むしろ経済規模の面ではどんどんアメリカに近づく、またアメリカとの関係をなんども再構築していくだろう。同日にホワイトハウスが発表したバイデン政権の安全保障政策ペーパーは、中国を「その経済力、外交力、軍事力、技術力を総合して、安定的で開かれた国際社会のシステムに対抗することができる唯一の国」と位置づけています。だからその力を共通の課題解決のために生かし、その力が民主主義や人権、国際協調などの価値を阻害する時には強く対抗し、といったふうに姿勢を使い分ける、というのがブリンケン氏の「米国の中国との関係は、必要なときは競争的、可能なときは協力的、必須なときは敵対的」の意味だろうと思います。