Google、ネット広告の制限強化 個人の閲覧追跡させず
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以前から分かってはいたことですが、いよいよCookie規制が始まりますね。広告配信に左右されない、自社コンテンツのファンのコミュニティを作ることの重要性が高まることになります。
もう一つこのニュースを見て思うのは、いずれ、広告主はGoogleを通せば何も考えなくても情報を届けたい人に届けられるようになる世界がやってくるんだろうなということです。そしてCookieが使えなくなると、このGoogleの技術に追随することが難しくなるんじゃないかと思います。ほとんどの広告事業者はGoogleに駆逐される時代が来ると思ってましたが、今回の発表でそれがいよいよ現実味を帯びてきました。
いずれ、人間が価値を生み出せる領域は、メディアではなくコンテンツになっていきます。どうやって届けるかを考える必要はどんどん無くなり、その代わりに面白い体験を作ることの重要性が高まっていきます。
ちなみに、僕の肩書はマーケターということになっていますが、今の仕事を始めたときから、プロモーション(広い意味でのマーケティングに含まれる活動)の効率化業務(いわゆるメディアの仕事)はICTの発達で減っていくと思っていました。DMOのマーケターって、普通は広告配信の設計とかがミッションだと思うのですが、僕は肩書の割にはそういう仕事に力を入れず、どちらかというとリサーチ(統計分析や顧客理解)に注力してきました。(京都の観光はもともと情報の流通が出来上がっているということや、出自がリサーチャーだからということなど、色々と他にも理由はあるのですが)
顧客が何を面白いと感じているかを把握し、それに応える体験の開発手法を確立することを目指していきたいです。そのためには、自分自身が日々の生活を楽しんで過ごせているかがどうかが大事だと思います。
注目のコメント
サードパーティクッキーの制限は既定路線ですが、Googleはもう一歩進めてきました。これでこの数年開発してきた捕捉技術が無駄になる会社も多いことでしょう。
ファーストパーティとして、つまり自社のという意味で、しっかりとした許諾をとったIDへの配信しか認められない方向性は一段と深まりました。
背景にあるのはGoogleの広告配信ビジネスに占めるデータ流通分野がこれ以上伸びない、という現実的な判断もあると思います。サードパーティID依存度が高い企業はビジネスのルールを自分で決められないだけに、いよいよ苦しいですね
"利用行動を捕捉して関連する広告を配信する「デバイスフィンガープリント」といった代替技術が広がることを不安視する声もあり、制限対象を広げた"GoogleはChrome上ではGoogleアカウントへのログインを持っているためcookieを使わずともサイト横断のターゲティングが可能な立場にいたが、これを使わないと表明したのは独禁法の観点から?
個人を特定せず群としてこういう行動を、こういうコンテンツを読んでいる人はこの広告主と相性が良い、を分析して活用するアドテクの新時代の幕開けです。
15年前のネット広告や、旧来のマスメディアが媒体資料でペルソナを伝えていた時代がDXされたら?の発想で考えるのもありでしょう
ps しかしこの記事が日経で夜中に速報として送るほどの緊急性があるのかはギモンですGDPRをはじめとするデータプライバシー規制の強化の流れからもこの対応は必然な感じ。
これからのネット戦略は大きく力関係が変わりそう。
LINEやアプリなど顧客と距離感の近いデジタルツールの重要性がより高まるだろうし、企業への信頼やブランドへの愛着もより価値を持ちそうな気がする。