【実録】なぜ大企業が「アジャイル組織」に変革できたのか
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むしろ日本企業ほどヴィジョン型であり、アジャイルとScrumに向いています。
向いている、というよりも根本的にウォーターフォール型はヴィジョン型の日本企業向きではなかったビジネスプロセスです。
実はアジャイルの考え方も、Scrumの考え方も、源流を辿ればトヨタなどの日本企業の動き方の研究がベースになっていることはあまり知られていません。
指揮命令型の組織と、収益重視の目標管理に凝り固まってしまっていた欧米企業が、自己変革するために取り入れたのが、"日本流"のアジャイルやScrumだというのが、正しい理解です。
用語だけ見ると"デイリースクラム"、"バックログリファインメント"や"スプリントレトロスペクティブ"など、なにやら難しそうな雰囲気を醸し出していますが、元々日本企業にとっては何のことはない、"朝会"、"計画見直し定例会"や"開発反省会"みたいなものです。
日本式の仕事術を、概念化の得意な欧米の経営学者がうまくフレームワーク化してくれたもの、と思って気軽に取り入れてみると、思いのほかスムーズに会社に浸透させていくことができます。
なお、開発部門以外が取り入れる場合、Googleの"GIST"モデルというフレームワークがとてもわかりやすいです。
GOAL,IDEA,STEP-PROJECT,TASKの頭文字です。
GISTを採り入れると、企画、マーケティングでもアジャイル、Scrumをベースに動くことができます。
注目のコメント
スタートアップや外資企業のEngineerの方には理解できないかもしれませんが、日本の大企業とアジャイル開発のアプローチでプロジェクトを進めるのがいかに大変なことか身を持って感じています。
経営陣としては、従来のウォーターフォール型の開発では命取りになる開発領域がでてきていて、利用者に本質的に意味のあるプロダクト提供ができる開発手法にシフトしないといけないという決意を持っている。
一方、ウォーターフォール型のアプローチに慣れている現場の方には、われわれにとっては当たり前のことが、頭では理解頂けても、実行が伴わない(=下記コメントの「我慢できない」というやつですね)。
弊社では、サービス/システムの企画を一緒に行い、開発から運用まで伴走していますが、アジャイル開発へのシフトには、2つの成功モデルがあると思います。1つは、藤井さんご指摘の小さく成功する。もう1つは、大きなプロジェクトでも、各社毎にあったアジャイルを段階的に導入していくというやり方です(こちらの方が難易度が高い)。
KDDI全社で言えば、アジャイル開発化できたのはまだ一部なのではと想定していますが、実現できたということが大きな一歩です。藤井さんはすごい人なので、やりきるのだと信じています。応援しています!
”耐えました。必ず結果が出ると現場を信じてそこはひたすら耐えた。
そうこうするうちに、すこしずつですが「今までとは違う使いやすいUI」のものができたり、「お客様からのフィードバックを反映させたものが2週間後にリリース」されたりすると、いい意味で社内がザワつく結果を出せるようになった。”大企業でいかにアジャイル組織が立ち上がったのか。その内実をKDDI執行役員の藤井さんに伺いつつ、「(ビジョンのない)日本企業に、アジャイル型の自律分散型組織はそもそも合わない」とおっしゃる経営学者の入山先生と対談していただきました。
藤井さんが、「(結果が出るまでは)耐えるしかない/我慢できない」とおっしゃっていたのに、企業変革のリアリティを非常に感じました。
本対談の延長線であるイベントが開催されますので、そちらもぜひご覧ください!
【CxO/経企必見】硬直する大企業/メガベンチャーをリブートする組織経営の入門イベント
https://newspicks.com/news/5648487/body/藤井さんのリーダーシップの下、スクラムを始めた人間として、藤井さんのビジョンとリーダーとしてのコミットメントに改めて感謝したいと思います。
入山先生のおっしゃる通り、ビジョンのあいまいさや経路依存性が日本企業の課題ですが、藤井さんのようなリーダーやアジャイル/スクラムを実践する我々が、そうした状況を変えていけると信じたい。
入山先生と藤井さんの更にディープなトークを聞きたい人は3/18のウェビナーにぜひご参加ください!
https://newspicks.com/news/5648487/body/