金融庁 みずほ銀行に「報告徴求命令」 ATMのシステム障害で
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長年積み上げてきた複数のシステムを統合し、不具合なく作動させ続けるのは至難の業であることは、システム開発に携わったことがある方なら、痛いほどよくわかっていらっしゃると思います。
どんな経緯で、現在のシステムの在り方に決まったのかは存じ上げないのですが、最初の統合構想段階で、長期にわたって困難な道を歩むことを確定させてしまったのではないかと推察します。
さらに、デジタル化が進む中でATMの提供価値が、否応なく低減しているので、辛い気持ちになります。
この段階で、そもそも論を行うこともまた困難だとは思いますが、防衛戦だけだと疲弊してしまいます。
未来を見据えて、既存のサービスを是とせず、ユーザ視点から、今後どういったサービスが求められるのかを再検討し、改めて再構築を目指しても良いのではないかと考えてしまいます。この件に関しては根が深い問題なので簡単に解決するものではないなぁと思いつつ、一歩引いて社会全体で考えると、ここまで失敗やシステム障害に不寛容なのはいいかげん止めた方が良いんじゃないかと思ってしまう(当然事象に対する分析や振り返りは大事なので金融庁報告はまぁ分かるんだけど)
システムなのでバグも出るし、思わぬ機器故障によって障害が発生することもあり得る。AWS や Google ですらときどき止まってますからね。ミッションクリティカルなシステムなので落ちないことが前提なのはそうだと思うんですが、先日の東証の件も然り、少しの障害で責任問題に発展するようであれば、いつまで経っても DX なんて出来ない。じゃあどうすれば良いのかと考えると・・・これはもう国民全体の IT リテラシーを高め、変化を良しとするマインドセットに変えていくしかないんじゃないかなぁ。デジタル庁も出来ることだし、そういうメッセージを政府が打ち出してくれたら少しずつ変わっていく気がするんですけどね。