NY株反落、143ドル安 利益確定売りが優勢
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新型コロナウイルスワクチンの接種ペースの加速や、1兆9000億ドル規模の追加経済対策法案の早期成立への期待を背景に、前日の相場はダウ平均の上げ幅600ドルを超えで、約4カ月ぶりの大きさとなりました。この反動で、昨日はIT株を中心に利益確定の売りが出ていました。
主要な米経済指標の発表もなく、引き続き米長期金利の動向や、米議会上院で始まる追加経済対策法案の審議の行方に注目が集まる中、方向感がないものの、底値では買い意欲もあり、大きく下落するような雰囲気感はありませんでした。
とは言え、IT・ハイテク株をはじめとしたグロース株価の高さや、インフレに対する懸念が株価の上値を重くしているのは否めません。次の展開を見極めたい雰囲気も次第に強まって来ており、今は押し目買いを入れる時ではないとの意見も珍しく出始めています。
市場はFRBのリップサービスではなく実質的にどのようなステップを今後踏んでいくのかを期待してます。その観点からも、今週金曜日に発表の米国雇用統計で労働市場に改善の兆しがあれば、FRBは政策変更の許容範囲が広がるのではないかと思われます。