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新型コロナワクチンの研究開発では、報道等で明らかになっただけでも世界で200ほどの候補がある中、これまでに開発に成功した企業は8社(米-独、米、英、露、印、中3社)に限られています。
これらの企業に新型コロナワクチン需要が集中するために、供給とのバランスが崩れています。世界の大手製薬企業の場合、今回のワクチン開発を行っていない企業、開発途中または断念した企業であっても、バイオ医薬品の製造に関して高い技術力や生産能力を有していることがあり、迅速な供給および供給リスクの低減のために、生産に協力することは、社会的にも価値あることだと思います。
しかし、こういった企業同士、例えば、今回の米J&J(ワクチン研究開発に成功)と米メルク(製造受託との報道)は経営資源が共通領域にあることから、もとより「高度なライバル関係」にあります。本来であれば、J&Jにしてみれば技術流出を避け、独占製造・供給を守りたいという意向が働くはずですが、研究開発ー製造協力が実現する背景には、緊急時における国家による強い働きかけがあるものと思われます。
そういった企業が有効なワクチンの製造に成功した企業の支援をする動きは、総じて良い動きだと思います。
この緊急事態に直面して必要なのは、対立や競合ではなく、協力の輪です。
「悪者」にされがちな製薬会社ですが、今回のワクチンでは頑張っていると思います。「そもそも儲からない商売」という前提に立つと、リスクの高い自社開発をせず、製造だけやって、「参加している」立場を作るというPR戦略もあるのかもしれませんが。