欧州の大手銀行に新規則、「グリーン資産比率」開示を当局が提案
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EBAのサイトを見ると、現状ではグリーン資産比率(GRA)はKPIの一つとして参照されるものという位置付けで提案されるようですが、世界の潮流を考えると、これが今後規制色を強めていくかどうかは注目点と思います。
仮に規制色を強めることがあるとすれば、欧州当局が欧州金融機関だけを規制上不利な立場に置くことは考えにくいため、欧州で活動をする海外金融機関についても、現法レベルで同様の開示を求めたり、「同等性原則」による各国規制の評価を行うなど、何らかの形で欧州で活動する邦銀・邦証にも影響が及ぶ可能性が考えられます。ESG・SDGsの金融規制への影響は、リーマンショック後の金融規制強化の次の波の一つとして、注目していく必要があるだろうと思います。今世界中で持続可能な社会への取り組みは注目されており、企業としてもこの取り組みをアピールすることによって投資評価にも直結してくるので、優先事項の高い取り組みになっています。企業のそういった取り組みを数値としてはっきり提示させることはやはり世界でその取り組みが重視されているということが分かりますね。