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今、世界のトレンドとして「地球に良い」という方向に動いています。だから、「地球に良い」を後押しする法規制や流行が先進国を中心にうまれています。つまり、そうした新たな法規制や流行などの後押しによって「地球に良い」が「儲かる」につながることが今、増えているということでしょう。逆にいうと、世界は「地球に良い」を「儲かる」に変えるトレンドを作りにいっている、とも言えます。
『「地球に良い」と「儲かる」が両立するかどうか』というのは、主語が大きすぎる(解像度が低すぎる)ので、自身のビジネスを構築する上では、冷静に「両立するパターンか否か」を見極めるべきだと考えます。「地球に良い」けど「儲からない」ビジネスは必ず近い将来破綻します。
こうした時には、冷静にPEST分析を行うべきです。そのPolitics(政治)の要素には、「地球に良い」を「儲かる」と両立させるためのロビー活動が必要かもしれませんし、Society(社会)などの要素には消費者としての未来予想の正確性が問われると同時にインフルエンサーによる「地球に良い」が「カッコいい」に結び付くような流行の創出も必要かもしれません。
イーロンマスクならまだしも、社会的な影響力のない通常のスタートアップは、この「流れ」を徹底的に予測し、その波が来る前に沖にでて、波が来るまで耐えていなければなりません。また、そこに資金を供給する投資家も、彼らを信じて待ち続けなければなりません。
〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決めるの12の法則(https://amzn.to/3rbI4Uo)に詳しいですが、世の中の“波”は絶対に止められません。だから、徹底してこの“波”を読み、そこで待ち構えることが、スタートアップそしてVCに求められていると思います。
もちろんファンドの戦略に依るところも大きいですが、彼らのLP(ファンドの投資家)の多くが財団やファミリーオフィスなどの長期的視野で出資を考える投資家という点も大きいのではないでしょうか。
ベンチャーカンファレンスに参加してスタートアップピッチを聞いていても、この1-2年で、ソーシャルベンチャーの存在感が圧倒的に高まってきているように感じます。背景として、ユーザーの圧倒的な意識変化だけではなく、投資家にESGやSDGsに関連する投資責任が課されたことは大きいでしょう(そういう意味ではこの分野でまだまだ日本は遅れている)。
2025年には、上記のようなソーシャル意識の高いミレニアル世代が過半数になるとも言われており、ドミノが倒れるように、さらに潮目が変わっていくのではないかと思います。
素晴らしいなと思ったのは、数十年前から、自然環境などに興味をもち、そうした団体でインターンをしたり、政策を長らくウオッチしていたという、彼女の好奇心です。それが最終的に、玉石混交のスタートアップの中から、宝石のような企業を見つけ出すことに役立っている。
テスラ、スペースX,ソーラシティ...。イーロン・マスクに食い込み、環境分野のスタートアップ投資の先駆者になった方の「イチオシ」のスタートアップ10社を、ぜひご一読ください。
まじかよ!と思うほど、地味で、意外で、そそられる企業がたくさんあります。
そして、社会的・環境的なリターンを求める「ソーシャルインパクト投資」という言葉が生まれるずっと前からこの分野に張ってきた投資家がナンシー・ファンドさんです。
この環境分野の投資は、IT投資と違って、基礎技術の開発に時間とコストがとてもかかります。その部分を理解せずに2000年、ドットコムバブルが弾けたあとに「クリーンテックだ!」といってマネーが「観光的」に流れ込みました。その多くは失敗に終わりました。
「IT企業への投資と、根本的に違い、非常に難しい投資である」とナンシーさんは話しています。
そんな歴史を見ながらずっとこの分野が来ると信じ続けていた彼女は、今社会に「本格的」なソーシャルインパクト投資の波がきていると見ています。
彼女がどういう未来を見据えて企業、産業を育てようとしているのか。個人的には、農家をデジタル化するプラットフォームや、森林保護と墓地をかけたサービスのスタートアップは非常に興味深いです。
その伝説があるから、その後の投資案件も特別に見えてくるバイアス。投資業界ではこのバイアスは結構大事。そのバイアスで余計に人、資金が集まったりして勝率が上がることも多い。
ところで注目したのは以下の、ナンシーとマスクの会話。
要するにこういう起業家なのかもしれません。インパクトと巨額の利益創出を両立できる人物の属性とは。
ある時ナンシーは、プライベートジェットを多用するイーロン・マスクに、二酸化炭素をバラ撒くなとメールを送ったという。
「仕事にとって重要なのは分かるけど、ジェット機が排出する二酸化炭素のことを、あなたはちゃんと考えているんですか?」
すると、こんな返信があったという。
「まさにテスラこそが、カーボンオフセット(二酸化炭素を相殺するもの)じゃないか!」と。テスラをもっと作れば、ジェット機は許されるという反論だった。
彼女の意思を受け継ぎ、今でも店舗設計で使用する木材はFSC認証が必須だったり、フェアトレードの商品生産をしたり。
「社会を良くして稼ぐ」ことは、普通に実施するプランの倍以上のこだわりとパワーが求められますが、その分リワードも大きく、これからますます企業が求められる事だと痛感します。
本当に解決を必要としてる課題をビジネスとテクノロジーで取り組むことができれば世の中がよくなる。わくわくする会社群ですね。
2020大予想【蛯原健】強まるテクノロジー保護主義、SDGsがトレンドに https://newspicks.com/news/4513925/
SDGマインドやESG関連の規制が強まるからこそ産まれるビジネス。
人口は増え続けるので食料は必要で、当面CO2排出量も減らす必要があるので長期的にもサステイナブルなビジネスの土俵とも言えると思います。