【中の人が語る】ぶっちゃけEVとHV、環境に良いのはどっちなんですか?
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記事で紹介されているLCAは、既にトヨタやセパレータの旭化成なども10年以上社内で計算しているんですよね。
ISOでも14000系で標準も有りますが、なぜLCAが共通言語にならないのか。それは使用するLCIデータベースが各国で異なるから。
LCAの中の1つであるCO2排出量は原単位(LCI)×活動量といったシンプルな式で算出出来るにも関わらず、比較可能な客観性を担保することが難しくなることに各メーカーが独自に発表したがらない理由が有ると思われます。
また世界で最も使われているLCIデータベースはスイスのエコインベントと言われてます。日本だと産総研のIDEAが有ります。
IDEAは各産業団体の協力を得てデータベースを構築してきましたが、平均というか代表値にならざるを得ないことも有り、メーカーが社内で算出したLCAも時期によっては比較不能となるケースも見られます。
scope3(WtWよりも広いfrom the cradle to the graveyardに相当)までLCAの範囲を広げると言ってますが、それを他社比較することは出来ない状況でも有ります。何らかの第三者機関が入ったとしても、デイーゼルゲートのような話になり、データで環境貢献を語ろうにもセルフプロデュースが精一杯でしょう。
同じ土俵に乗せるために何をすべきか、こうしたことを政治的な議論の場で話されていることを聞いたことが無いのですが、真面目に温暖化対策競争をものづくりでやっていくにはとても重要な視点と課題だと思ってます。様々な想定でCO2排出量や走行距離あたりコストをひと目で比較できるのが、
https://www.carboncounter.com/#!/explore?electricity_ghg_fuel=460
です。↑では電力のCO2排出係数を、2018年の日本の実績値463g-CO2/kWhに近い値で設定してあります。
この手の比較は前提で大きく変わります。この記事では製造時のCO2を論文値からそのまま使っていますが、当然どの国で製造するかで変わってきます。それが現在議論しているカーボンプライシングの国境調整の問題です。
寒暖サンタさん仰る通り、本来であれば、最も低コストでCO2削減できる手段から量的に実施していくべきですね。
また、HVとEVでは経済特性が異なるので、同じ使われ方をするという前提がそもそも成り立ちにくいです。仮にシェアリング利用(タクシー、レンタカー、事業車両等含む)が中心になれば、利用率が全然変わってきます。非常にわかりやすい寄稿、ありがとうございます。
本寄稿を読み、結局のところCO2排出量なんて、みんなどうでもいいって事なんだよな、と改めて思いました。
トヨタもマツダも真面目過ぎ。
誰もそんなとこ見てないよ、と。
もっと国を挙げてあざとくやらないと。
日本自動車業界の負けが確定的になってしまう事を危惧してます。