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その自動運転の距離ランキングの最新版と詳細がこの記事にあります。まず、自動車メーカーであるGMが遂に一位に。GMは16年から自動運転技術の会社を買収したことを契機に力を入れ、当時40人だった自動運転開発者を一気に2千人にして開発にフォーカスし、4年で走行距離世界一位に。それまで長らく1位だったGoogleのウェイモは2位になるものの、それはコロナ禍とか予算とかの関係か、実走行からシュミレーション走行に変えた事が大きく、実はもうあまり順位にはこだわっていない可能性があります。
いずれにしても、どちらも地球一周以上の距離を人の介入なく自動運転出来ることを実証しているとのこと。
それに対して、日本勢はトヨタが18位で、走行距離は4627キロ。その中で人が介入した回数は4回、日産は23位で635キロの間に人の介入は159回という状況にあります。
もちろん、現実の道路の状況や道交法の違いもあって、自動車会社としての開発項目の優先順位の違いがあるのかもしれないのですが、日本の基幹産業の将来の心臓部の開発がこの状況である事は、他産業ながら危機感を強く抱きます。
しかし、車メーカーであるGMの僅か4年間での躍進は、その意思と方向感さえ合えば、挽回もまだまだ可能、という事で希望を見出すこともできます。そして、その40人から2千人に増やした人員の内訳で、ソフトウェアエンジニアやデータサイエンティストが多い場合は、ZHDとしても日本の自動車産業に何かしら貢献できるのではないかと思えてきます。
いずれにしても、これほど分かりやすい"未来のスマホ"みたいなものがある訳ですから、日本の産業界を総動員してEV化、自動運転化に突き進むべきかと思います。難しい現実の問題もあるのだと思いますが、ここは本当に意思の問題であり、意思しか未来を創れないかと思います。
技術をモノにし、市場の成長の波にうまく乗れれば、GMは既存の自動車メーカーの中で優位に立てるのでしょう。
コメント欄で多くの方が「日本メーカーは遅れている」と言っているようですが、私は負け惜しみではなく、必ずしもそうは思いません。
まず技術開発に多額のキャッシュがいる。
欧州とアメリカ沿岸部以外では、充電インフラ普及に時間がかかる。
再生可能エネルギー整備にも時間がかかる。
何よりガソリン車を凌駕する走行距離、短い充電時間、コストを獲得するにはまだまだ時間がかかる。
ピュア電気自動車に舵を切ったかにみえた世界最大の中国市場でさえ、ハイブリッド車を電動車として優遇せざるを得ませんでした。
細かいことは書きませんが、トヨタはもう少ししたたかです。ホンダ、日産の両社も生き残りのために必死で対応策を模索しています。日産がなぜルノーとアライアンスを組んでいるのか、ホンダがGMとの間合いを詰めているのはなぜか。
日本のビッグ3はIT企業との連携も進めていますね。自動運転時代において、人間で言う「脳」の部分で相当程度、異業種分野の人たちにシェアを取られる可能性はあります。一方で制御や作動の面では、彼らもレガシィメーカーの知見を求めています。
「脳」だけでは身体は動きません。競争に負けていいと考える経営者は一人もいません。危機感を煽られずとも、自動車業界は必死に考え行動しています。危機感を煽る人たちは本当に自動車業界を取材しているのかな?
つまり、今のレベルの自動運転技術はもはやコモディティ化しているという事だと思います。
そこにリソースをベットせず外部調達とする事で節約して、更にその先の技術研究にベットするというのも戦略なのかなと思います。
日本の自動車産業の底力を信じています。
・新型コロナウイルスの影響で多くの企業が公道走行試験を一時中断・停止している
・Waymoはコンピューターによる走行シミュレーションを増やした影響
2019年の下記データを見ると、1位のWaymoは230万km走っていたり、日産も4千km走っている。
今回のデータでは、1位のGMは123万km、トヨタは5千kmだったりする
https://www.google.co.jp/amp/s/bestcarweb.jp/news/149822/amp
(初動が遅かったことは間違いないでしょう。)
EVと自動運転の話は、一律に話すべき事項でもないと思います。
ITでいえば、OSとソフトウェアの話。実現に向けて必要な検証項目が違いすぎます。
データの根本値も怪しいように思えます。
市販車ベースで搭載される自動運転の話(Tierの話も入れると、ややこしくなる)はどうなるのでしょうか。
“市販できない状態”の車・企業が生み出すデータと、“市販し公道で収集できるデータ“を保有している車・企業があるのも事実。
そして何より、カリフォルニアに絞った話であること。